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30 Sept 2024

 


HIC & HAC

 今日で9月もおしまい。先週急いで案内状をお送りしました。明日から切手代が値上がりしますから、少々慌てました。直筆でご挨拶も書けずにハガキだけが届くと思います。お受け取りの皆さま、どうか失礼をお許しください。

 お届けできなかった皆さまも、よろしければぜひ足をお運びくださいませ。お待ちしています。詳しくは exhibit のページをご覧ください。

 縁あって、国の重要文化財、自由学園明日館でお教室を開くことが出来たこと、あらためてなんて幸運だったことかと感謝の思いでいっぱいになります。最初は2006年のことでした。それまで関連する婦人之友社さんのお仕事をたびたびさせて頂き、編集者さんから明日館の素敵なことは聞いていました。担当者との面談を経てお許しいただき、はじめは単発でのレッスン。間もなく月に一度コラージュクラスをさせて頂くようになり、そのうち生徒さんたちからご希望を頂いて水彩クラスを2つ。毎月3回もあののどかな校舎に通っていたのです。コロナ禍が起こるまでは。

 今はZoomクラスが中心になっていて、教室での対面レッスンは年に数回。それでもこの貴重なご縁が途切れずに、スタッフの皆さんにも本当によくして頂き、明日館への思いはまさに故郷を想う気持ちです。

 さて、グループ展搬入日まで、秒読みとなってきました。参加メンバーみんな、頑張って下さって、素晴らしい作品が生まれています。こういうとき、謙虚にケンソンしたほうがいいのかな。いや、できません!いいものはいい!ですもの。

 販売を中心に据えた、クラスとしては初めての企画展です。グッズや作品は、お求めくださったお客さまがその日にお持ち帰りいただけるものがほとんどですので、もし可能ならお早めに!



 案内状のこのお家、お気づきの方がいらっしゃるか・・・。仲間への思いを込めて、「HAC」のアルファベットをコラージュしました。

 なお、会期中23日の絵日記ワークショップについては、明日にも lesson ページとinstagram にサンプル作品と共にアップします。残席僅かではありますが、コラージュ日記にご興味のある方、よろしければぜひご参加ください。

26 Sept 2024

 


ちいさな工夫

 こんな箱を作って、10月のレッスンとワークショップの準備をしています。コラージュに使う紙切れをカットして、色別に平たい箱に収めて机の上に置いておけば、気が向いた時にパッと取り掛かれるでしょう? だからこれは私のコラージュパレット。来月のレッスンとワークショップで提案します。

 気分を「そっち」に持ってゆく工夫は、いつもしています。どうしたらごく「自然に」描いたり物を作ったりする事ができるか。ヘンな力が加わらずに。
 



 赤いボタンはイギリスの友人Gillさんから以前いただいたもの。グリーンはGUのカーディガンのボタン、ブルーはアメリカで幼少期を過ごしたSさんの子ども時代のお洋服に付いていたボタン(どんなに可愛いお洋服だったことでしょう!)、黄色はポートベローでヴィンテージボタン一袋を買った時に混ざっていたもの、透明の飾りボタンはロンドンのCaryから、最後の黒い花の貝ボタンは浅草橋のボタン問屋でスカウト。すべてに小さな思い出があります。




 このカードは去年レッスンで作ったもので、高村智恵子の切り絵へのオマージュです。

 水彩の絵日記が愉しく、そうだ!コラージュで日常を貼ってゆくのもいいなと考えました。

 そんなわけで10月からのレッスンは、絵日記がテーマ。10月のグループ展では、instagramに更新している水彩植物日記の現物をご覧に入れたいです。

 また会期中の23日には、明日館のお教室で、絵日記ワークショップもする予定です。愉しみです♪

2 Aug 2021


Dream a Little Dream

 8月のアートクラスのために、サンプルを作った。もう今日から8月。やることが遅いぞ、自分。足りない材料は明日の発注。どうか最初のオンライン受講メンバー、Tさんの日に間に合いますように。

 ・・・と言う風にいつもギリギリにならないと腰が持ち上がらない。今月は特に、迷走しまくった。それでもこうして、自分がどうしても欲しいもの、ご紹介したいもの、「よし!」と思えるものに行き当たったのだから、感謝です。

 いつもHACのための課題を考える時、自分の中でいくつかの基準があります。


 1.素材が人数分集まるか?(これは大事)

 2.自分が飾りたいものか?使いたいものか?一緒にいたくなるものか?(自分がすごくいいと思ったものなら、10人中10人ではなくても、きっと誰かに伝わるという信念のもと)

 3.今までやったことの無い、初めての試みか?

 4.季節感のあるものか?

 5.時間内に説明可能か?

 6.その後の創作に生かせる内容か?

 そして、

 7.ロンドンの LIBERTY の陳列棚にあっても、不自然ではない質を持っているか?

 
 イギリスにいた頃、大好きでよく行ったデパート、LIBERTY。一昨年訪ねた時は、あいにくなのか、たまたまなのか、商品をあまり愉しめなかった。ザンネン。でもあらためて建築の面白さを味わい、板張りのギシギシいう床を踏みしめながら、そこでの記憶を反芻するだけでも幸せだった。

 私のグリーティングカードが売られていたのを教えてくれたのはミリアムだったなぁ、とか。急いで見に行って、うれしさのあまり、何度も何度も棚の前を行ったり来たりしたことなど。イチジクの香りの香水を買ったこと。ペーズリーの柄のスカーフを買ったこと。気に入った洋服にもいくつか出合った。

 その憧れの LIBERTY の売り場に「もしかして、あってもいいかも!」と思える何かを生み出すことが、厳しい条件でありながら、自分的にはすごくわかりやすい基準なのです。アイデアはポンと出て来ることもあれば、今回みたいに右往左往迷走してしまうこともある。

 今日やっとこさ仕上げたのは、貝殻の Ring Dish 。結果的に、先月のボタンの指輪からバトンタッチみたいになりました。これがまたまた気に入っちゃった。明日も忙しい。そろそろ寝なくちゃ、なのにうれしくて、さっきから手にとっては眺めニンマリしているところ。




 みんなにも気に入ってもらえますように!

19 Jul 2021

 


ポケットをたたくと

 7月の課題に選んだのは、ヴィンテージボタンで作る指輪とブローチです。以前からやりたかったことでした。ポケットをたたけばビスケットが出て来るように、レッスンのたびに新しい「宝石」が生まれる。魔法みたいだね。うん、ほとんど魔法だね。心で独り言をつぶやく。

 コロナになってから不思議なもので、イギリスの友人たちとの距離が縮まった。長年の友、ブロカントのフェアを企画したり、ヴィンテージの販売もしている Cary には、素材の調達でお世話になっている。 今回も予算を先に伝え、ヴィンテージ素材をたくさん送ってもらった。ヴィクトリアンの硝子ボタンや、古い貝ボタン、アールデコ調、キャンディみたいにカラフルなの、今後の創作のインスピレーションを刺激する小物が次々箱から出てきて、クリスマスの前借りみたいにワクワクした。いつもあてにしていた都内の某ショップはずっとクローズだし、その前に東京には行けないし、この状況下、最高の好物をこうしてロンドンから直送してもらえるなんて! その幸運を、少しずつ生徒さんたちとシェアしているところです。

 黄昏たもの、懐かしい何か、埃をかぶったもの、忘れ去られた何か・・・。私がイギリスの文化に惹かれるわけはそこだと思う。古いものが内包する「時間」にときめき、屋根裏部屋から、見たこともないパンチの効いた何かを生み出すパワーに惹かれる。断捨離はできない。

 問題を抱えていない人など、この世の中にいないと思う。その問題をどうやって解決するか。絵を描くことや、物をこの手で作る事、こうして文章を紡ぐことなどは、一瞬一瞬が壁との遭遇、解決探しの連続。刻々問題が起こり、刻々解決する必要がある。直面する壁を、今までと少し角度を変えて観る事ができて、未来の自分がオッケーを出す予感がしたなら、やっと前に進むことが可能になる。

 昨日たまたま観ることが出来た、NHKの「まいにち 養老先生、ときどき まる」がとてもよかった(あとでまたNHK+で観よう)。冒頭、養老孟司先生は、人が眼で見ることは1割。9割は脳で見ていると、興味深い言葉を発せられた。脳で見ている。なんだろう。視野に映った映像、それと思い出の重なりのことではないだろうかと、番組を観ながら自分なりに腑に落ちた。

 最近絵を描く生徒さんたちに、私は盛んに「思い出」を描く話をしている。赤い花を描くとします。その赤に、その形に、重なるなんらかの思い出、記憶の断片がきっとあるはず。それが作品に表れることが何より大切なことのように、近頃特に思うのです。そうでなければ、自分がその絵を描く必要があるでしょうか、とさえ思う。

 さて、ではこのポップなブローチはなんの記憶から? これを作る時、私の脳内には6歳の自分がいた。生まれて初めて読んだファンタジー、度肝を抜かれた『不思議の国のアリス』の世界がBGMで流れていたことを白状します。


11 Jul 2020




オンライン・レッスン

 また長いこと書くことが出来ずにいました。

 この間、皆さまにも様々なことがあったでしょう。私もです。あったというか、現在進行形。各種試練が続きますけれど、基本、家にいるのが大好きなので、外出できない苦しみはほとんどなく暮らしています。

 前回の投稿では、まだオンラインレッスンを始めていませんでした。その後、ストレージの足りないタブレットを新調し、LINE と Zoom で、リモートレッスンをスタート。続けています。郵便の通信講座を希望される生徒さんも僅かにいらっしゃいますが、ほとんどはスマホやタブレット、PCでオンライン。予期した以上に成果が表れて、すっかり気を好くしています。

 まず、私の手元をクローズアップでご覧いただける事。教室ではどんなに近づいたとしても、一定の距離がある。オンラインではカメラをぐっと近づけてご覧いただけます。好評です。

 今日も、ある技法を丁寧にお教えしたら、ソク、仕上がりが変わった様子を生徒さんが伝えてくれました。デモンストレーションを見てレッスンを終えた直後、すぐに絵を描くといい感じに描ける。そんなお言葉も頂き、益々木に登ってしまいます。

 それから私の小さな仕事部屋にある、いろんな素材や資料を速攻ご覧頂けます。「玉手箱みたいにいろんなものが出てきますね」。教室では充分にお伝え出来ずにフラストレーションを感じていたことが、一気に解消です。

 一方、クラスメートに会いたい、おしゃべりしたい、お互いの作品から刺激を欲しい。メンバーの気持ちも切実にわかるし、もちろん私も皆さんに会いたい。この14年間通い続けた明日館のことを思えば、涙が出そうにもなる。

 誰にもこの先のことは分かりません。分かることは、自分は絵を描いたり物を作ることが昔から好きで、これからも好きだろうし、ずっと続けてゆくんだということです。

 もともと、今ここにあるものでやりくりすることに幸福を見出し、物欲があまりない。矢野顕子さんの歌にもそんな歌詞がありました。ここにあるものを材料に、ここにないものが欲しい。

 それからだいぶ前に読んだ、桐谷エリザベスさんのエッセイ。物を買うより、形のない何かを買うことが大切になってくるという考え方。たとえば、何かを学ぶことに形はない。目に見えるものではない。でも学んだことは、その人の一部になって生き続ける。

 何十年も前に知って歌っていた歌と、20年近く前に読んだエッセイです。両方ともずっと心に引っ掛かっていて、今、その通りだと、この地球の変動を思うにつけ、強く感じています。

 考えることは山積です。ひとつづつ実行し、わかるところから変えてゆかないと。そう思います。

 皆さまも、どうかお元気で!

2 May 2020




お元気ですか?

 皆さん、いかがお過ごしでしょう。心身ともにご無事でありますように。

 世界がこのようなことになってしまい、思うこと、考えることがいっぱい。しかし仕事と目の前のやるべきことで、幸いカワダは落ち込む暇もない毎日を送っています。

 個展の会期を短縮してから、もうひと月が経とうとしています。銀座までの長い距離を自転車でいらしてくれた方、仕事帰りに寄ってくださった方、自宅待機の時間に公共交通機関を使って緊張の中いらしてくれた方、Stay Home の状況下、遠くから応援をしてくださった方、本当にありがとうございました。

 ACギャラリーでは、引き続き写真展「HOMEWORK」の作品を、オンラインギャラリーでご覧いただけます。ネットショップでの通信販売も可能です。これから他の作品も、オンラインで発表させて頂く予定。お求め安くて愉しい気持ちになる作品をと、考え中です。

 世界はこれからどう変化してゆくのか。自分に何ができるのか。自分は何をしてゆきたいのか。自分の好む生き方って、なんだっけ。

 絵を描くこと、創作をすることは、とても個人的な作業。HICとHACの教室も通信講座に切り替えていますが、ほとんどの方がご参加くださり、この機会をよいものと受け止めてくださっている。家から出られない。親しい人に会えない。そんな生活の中で、創作が「毎日の支えになっている」「日課になった」など、うれしいメールやお便りに、心底やってよかったと思っています。

 おひとりおひとりの作品をじっくり拝見できて、今まで見えていなかったことが私も見えてくる。パーソナルなアドバイスをお送りし、それをまた生徒さんたちはご自分のラケットで受け止めて返してくださる。いつもより静かな、そして青々とした広い芝生で、シングルスのテニスをしているような感覚です。

 毎日のように、皆さんからの作品が届く。それがまたうれしい。わくわくしながら封を切ります。

 自粛生活の中、オンラインレッスンが盛んになって来たと、TVのニュース。PC画面でレッスンするそのような本格講座に比べたら、私の通信講座はぐっとアナログ。元が教室でのレッスンなので、小さな画面でのご指導は欲求不満になりそうだし、画面の大きいPCを自由に使える方ばかりではないという理由もあります。それでもスマホでのインターネットやSNS環境をお持ちの方がほとんどですから、そちらも補助的に使いたい。そんなことも考えています。

 と、ここまで書いて、私の大きな課題に気付く。考えていることと、手のスピードや行動のスピードを同期させること。がんばれ自分。




 今、うちの小さな庭にはスズランが満開です。紫蘭もきれい。ギボウシもバリバリ音を立てて(?)葉を茂らせています。

10 Feb 2020



新しい画材

 好きなように作るとは、自分が今見たいもの、自分が今ともにありたいもの、人にこう言われたからとか、評判がいいからとかではなくて今ここに生きる、自分の感受性を信じて作る事なのだと、改めて思います。

 自分の持ってるものを総動員する。ものに限らず、思い出や胸に焼き付いた景色、言葉、友情、受けた親切、後悔や悲しみも、その日その日に浮かぶ有形無形の持ち物をゆっくりゆっくりかき集めると、小鳥が巣を作るように自然と、これが私と言える作品が生まれるのではないか。


「自分にとって自然な事をするのは、いつだってとても難しい事なのです」


 もう30年以上前に読んだ、ジョージア・オキーフのこの言葉は励みになる。本当にそう。簡単じゃない。でも面白い。

 新しい鉛筆は、水で溶ける。粉っぽい画材、油っぽい画材は、若い頃一通りはやってみたけれど、あまり相性が良く無くて敬遠してきた。たとえば、鉛筆、木炭、パステル、クレヨン、油絵具も、扱っていてあまり気持ちがノラなかった。

 でもこの鉛筆はいい。すごくしっくりくる。今までもあったのでしょうか? いつもの画材店のページで偶然発見して、ドイツの STEADLER とイギリスの DERWENT 、2種類取り寄せてみました。

 アクリルガッシュも本格的に使い始めた。やりたかった抽象にも適している。「ヒロさん、ずっと抽象、抽象って言ってるよ」と、親しいデザイナーの友人に言われてハッとした日からさえ、もう数年たつ。やりたいのにやってないことがあるのは、不自然で不健康だ。何十年ぶりだろう。画室にイーゼルを据えました。
 




 ミクストメディアのお教室では、アッサンブラージュというのを始めた。雑誌の仕事で1年やってみて、これはやる価値があると思ったから。

 'assemble' とは、集める、組み立てる、集めて整理するというような意味で、美術用語 'assemblage' は、立体物のコラージュを表します。クラスでは糊付けしないで自由に作った作品を撮影。データとプリント作品として残そうという企て。1月の第一回は慣らし運転のつもりでしたが、皆さんよく表現されていた。これから益々愉しみ。

 自分の持っているものを総動員する。日々の気持ちの波もなにもかも。その象徴が、このアッサンブラージュという技法のような気がしていて、メンバーの皆さんに支えられ、大事に育ててゆきたいと思っているところです。






25 Nov 2018




とりとめのないもの

 「とりとめのない気ままなものに どうしてこんなに惹かれるのだろう」

 これは私世代には言わずと知れた、ユーミン、荒井由実さん(だった頃)の名曲「紙ヒコーキ」の一節。アルバムタイトルまで「ひこうき雲」なので、70年代当時の、ベトナム戦争、アポロ、高度成長期に高層ビル・・・と、自由な空に憧れる空気がよみがえる。

 抽象画というのもまた、「気まま」であるかどうかは別にして、自分にとって「とりとめのないもの」に分類されていて、常に気になる。

 12月のHACで取り上げるのは、1950年前後から美術の中心と言われたニューヨークの抽象表現主義時代を駆け抜けた画家、ジャクソン・ポロックです。

 特にポロックが好きというわけではなかったけれど、圧倒的な存在感は、人に好きとか嫌いとか言わせることを、軽く超えていると思う。年表を見ると、1943年、第二次大戦の時代に、すでにドリッピング描法を始めていたというから驚く。

 前に丸の内のファッショナブルなショウウィンドウに、ポロック的ドリッピングのプリント地でデザインされたワンピースが飾られていて、心奪われた。カラフルで、ポップで、ドレスの生地としてはアバンギャルドでありながら意外に自然で、とにかくあんまり素敵で、しばらく見とれてしまった。それがこの12月の課題の下敷きになっているかもしれません。

 材料の見積もりを出さないといけないので、早めにサンプルを作ってみたのですが、これが面白くてたまらない。

 絵の具が一瞬なりとも、空中に浮いてから画用紙に届く。色が自分の手を確実に離れる。たよりない落下のあと、画用紙にイメージが置かれる。こんな自由な描写経験、初めて! エアブラシだって、手と画用紙の間を、絵の具の霧がつないでいるでしょう? でもドリッピングは違う。自分と画面がくっきり分離している。画布も、絵具も、私自身も、それぞれが一瞬空に浮いているとも言える。

 さてレッスンで、皆さんはどんな感想を聞かせてくれるでしょう。今からとっても愉しみ。

 lesson ページにHAC情報、更新しました。





5 Oct 2018




我らが 'Ladies' の作品展

 今年は春に沼津のお教室展が三島であり、この秋には銀座で東京の生徒さんの展覧会です。今まで一年半に一度のペースで行なってきて、今回が東京は第6回。もう6回もやったのか、とか、あっという間だった、などとは思わない。思い返しても一回一回に、ぎっしり中身がありました。お客さまの反応から感じる手ごたえも、年々大きくなってきました。

 新しく入った方も、以前からなさっている方によい影響を受け、搬入日に向けて制作に集中されています。

 作品を作るとは、自分自身を知ること。ちっともノラナイ自分、ああ、また失敗の自分、それでも作品に向かってゆくうち、あ、これがいい!・・・と思える瞬間は、ダメダメな自分にくたびれた頃かもしれません。人に好まれたいという肩の力みたいなものが、ストンと抜ける時が来る。ただただよろこびの回転で、創れるときが来る。

 仕事や日常の些事のなか、グループ展に出品し人様にお見せするもの、しかもオリジナルの作品を作るとは、大変な事だと思います。それでも自分ひとりだけで満足するのとはぜんぜん違う面白さがある。

 展覧会は夢の「目標」。だけど展覧会は締め切りのある苦しい「制約」。でも同時に「解放」でもある。作品作りは未知の自分に出合うチャンス。自分のことを何も知らないお客さまと、作品でつながる面白さ。そして気付くと、あんなに頑張った作品は、次第に小さな自分を離れてゆく。

 よくお客さまから「生徒さんは先生と同じ作品を作るのではないんですね」と驚かれます。クラスのメンバーには様々な方がおられ、どなたも今までなさってきた経験や日々の感動をいっぱい、身の内に湛えていらっしゃる。他の人にはできない、その人にしか作れないものがある。それは何かというと、自分がよく知っているもの、馴染んでいるもの、または単純に大好きなもの、ではないかと思うのです。

 そんな作品作りをお手伝いしながら、その方の未知の感受性を一緒に経験できる瞬間は、かけがえのない喜びです。教室にギャラリーに、おひとりおひとりの作品が、モザイクのかけらのようにキラキラ存在すること。それが私の好む、グループの在り方。

 exhibit のページに、詳細をUPしました。どうかぜひ時間を作って、我らが 'Ladies' の作品たちを、観にいらしてください。

25 May 2018




HAC for CHILDREN

 突然ですが、アートクラスをもうひとつ、期間限定で開きます。子どもたちのためのレッスン、Hiro's Art Class for Children です。先ほど、event のページにお知らせを更新いたしました。よかったらご覧ください。お子さん、お孫さん、お知り合いのお子さんなど、ご興味のある方がいらっしゃったら、お気軽にお問い合わせ頂きたくお願いします。

 なぜ急に?と言いますと、親類でドイツに嫁いでいる者がおり、只今幼い娘と一緒に帰省中。以前から、滞在中に子どもの美術教室をやってほしい、娘を参加させたい、とリクエストをもらっていました。

 私の自宅ででも、と言ってくれたんだけど、ここだとなんだかダラダラしちゃいそう。彼女がじゃなく、私がです。以前、幼かった甥や姪と遊ぶ時もそうでした。緊張感がなかなか生まれない。自宅だとスイッチが入らないというか、自分がなかなか愉しめない。

 だったら、きちっと場所と時間を設けて、私も本気でカリキュラム組んで、後に有形無形の何かが残る会にしたいと思ったんです。

 子ども時代というものを思うとき、谷川俊太郎さんの言葉が浮かぶ。人は人生を、長い棒か何かのようにたとえては、棒の片方の端が生まれた時。もう片一方が死ぬ時。端から端までが一生であるかのように考えがちである。でも本当は違って、木というかバウムクーヘンというか、年輪の一番中心が誕生の時であり、一番外側が現在で、それは日々筋を刻みながら外へ外へと育っている。

 だから子ども時代は常に「ここ」に、自分の芯にあるのだ。人はいつでも、自分の子ども時代とコンタクトできるということなのだ。

 レッスンを通して子どもたちから、たくさんの大事な事、キラキラしたこと、教えてもらうことでしょう。

 以前東京郊外の某ショッピングセンターで、お子さんのためのワークショップの機会を頂いたことがある。今回の会場は、大人のレッスンでお世話になっている、沼津のプラサヴェルデ。広々とした館内。天井も高いし、明るくて清潔、建築デザインも素敵なあの建物で開催できることに感謝です。


30 Apr 2018



ウォーホルへのオマージュ

 大型連休が始まり、公の休みにほぼ無関係人生の私も、なんだか妙にソワソワする。と言って、どこに出かけるわけもなく、たまった仕事、家事、庭仕事エトセトラ・・・の日々。5月のレッスンの準備もしています。

 今年の Hiro's Art Class では、毎回ある芸術家にスポットを当て、彼らの作品への尊敬の念とともに作品を作る「オマージュ」をテーマに制作を進めています。

 5月はペンとインクを使うレッスンをやりたいと、ずっと思っていた。それでアンディ・ウォーホルをやってみよう!と思いました。ご存知、70年代に地球をカラフルに染め上げたポップアート。その中でも特に特に華やかに、アンダーグラウンドと地上を直線最短距離で結んだような芸術を発明した人。

 キャンベルスープやセレブリティの肖像画も好きですが、私が惹かれるのは、この人がまだイラストレーターだった頃の作品群です。もう30年以上前に、まだ神宮前のワタリウムがギャルリーワタリだった頃、ウォーホルの版画展があった。その時に、初めてこのペンとインクの作品を知りました。以来もうずーっと、好きでたまりません。

 上は、猫の絵だけれど、他に花や蝶々や、アクセサリーや靴や、女性の横顔や天使などなど、本当におしゃれで愉しい作品を、山のように作っている。偉大な芸術家は、本当に働き者。先日観た藤田嗣治の「本のしごと」展でも思ったことです。







 これももうかなり前になりますが、ユニクロが、今となってはまだこじんまりしていた頃に出してくれたTシャツ。よくぞやってくれました! お店の中で拍手したくなったのを覚えている。もちろん!オトナ買い。

 彼がこのスタイルの絵を描くときの、独特のテクニックがあり、HICのレッスンではそれをご紹介したいです。またご自身の好きなテーマで資料を持って来てもらって、そこから洗練されたラインを起こすコツみたいなものも、お伝えできたらと思っています。仕上がった作品は、グリーティングカードに仕立てましょう。

 HICは単発でのご参加も可能です。詳しくはこのブログの lesson のページをご覧のうえ、お気軽にお申し込みください。まずはトライアルでと言う方には、画材をお貸ししますのでご安心を。

 5月の東京HICは20日(日)の午前~午後、沼津は17日(木)の午後です。今回も皆さんに、愉しんでいただけますように♪


21 Mar 2018




三月三島のグループ展

 自分のことより先に、このことを書くべきでした。今となっては夢のような1週間。三島プラザホテルにある、Gallery PLAZA にて、沼津クラスのメンバーによるグループ展を行いました。おかげさまで連日多くのお客さまをお迎えすることができ、準備段階から終了、打ち上げまで、最高の会に。お運びくださった皆さま、プラザホテルのスタッフの方々、そして、日常と非日常を行ったり来たり、すごーく頑張って下さったメンバーに、あらためて感謝でいっぱいです。ありがとうございました!






 そもそもは、東京のレッスンを知った沼津のMさんが、2011年、震災の年の秋に「沼津でもやってくれないでしょうか」と仰ってくださった。そして個展でお世話になっていた、沼津の「ひもの和助」の奥村さんにご協力いただき、あの素敵なギャラリースペースで、少人数でスタートしたのが始まりです。

 本当はその数年前に、もっと少人数で短期間行なったこともあったのですが、本格的に始まったのは2011年。ですから今年の秋で、丸7年ということになります。

 お教室が現在の沼津駅北口、プラサヴェルデに移ったのが、2014年夏。・・・そうか、そこからもう4年が経つのですね。

 東京クラス同様、グループ展も回を重ねるごとに充実しています。人に作品を観てもらうことは、すごく勉強になるからです。思いもよらない感想を頂くこともあります。作品が、自分から巣立ってゆくような感覚も味わいます。制作には、さらに様々な学びが必要になってきます。お教室でのレッスンだけでなく、日々の何気ないことや感じたこと、遊ぶことから得る学びです。作品にはとにかく「質」が必要だから。難しいことですが、日々自分に言い聞かせていること。




 次回は1年半後ではなく、ギャラリーの都合もあり2年後となりました。次はどんな作品が・・・。




 今回のギャラリー風景や作品の一部は、Instagram の日々を綴る方のアカウントにUPしておりますので、ご興味のある方は是非。また私もやってみたいなと思ってくださった方、Lessonページをご覧の上、お気軽にお問い合わせください。ご一緒に描いたり切ったり貼ったり、いたしましょう♪ 



28 Jan 2018




ウィニフレッド・ニコルソン

   My paint brush always gives a tremor of pleasure
   when I let it paint a flower.

   花を描くよう仕向けると、
   私の筆はいつだって歓喜に震えるのです。

                    Winifred Nicholson


 2月の Hiro's Art Class では、一足早いイースターエッグの飾りを作ろうと思います。始めは画家のマチスにスポットを当て、彼の作品のエッセンスを卵の柄に生かそうと思っていましたが、この寒さのせいでしょうか? もっと温かく、もっと和やかなムードの絵にしたくなりました。

 幸い注文していた、ウィニフレッド・ニコルソン(イギリスの女性画家 1893-1981)の画集が届いたので開いたら、もうこれしかない! 前回のブログに書いた中川一政さんの言葉の通りです。

 「一切のことを為すに当意即妙なり。あらかじめ設けてする事あるべからず」

 それで、卵に穴を開け、中身を空けてきてほしいと、たった今生徒さんたちにメールでお知らせをしたところです。

 何年も前、HACがまだ始まったばかりの頃、一度お願いしたことがある。皆さん上手に開けてこられた。ご主人が持っている細いドリルで、見事に美しい穴を開けた方から、上の私の写真のようにナチュラルな(?)穴の方も。そのときはリボンで飾り、造花などと一緒にカゴにアレンジメントをしたのでした。

 Lesson のページに、この穴の開け方について少し書きますから、ご覧ください。検索すると、動画がいくつも公開されています。参考にしていただくとよいと思います。ハーブ研究家の永田ヒロ子さんによれば、カッターで開けると簡単とのこと。今度やってみようかな。丸いきれいな穴でなくても、5mmくらいの直径に収めて頂けるとよいかと思います。

 あ、でも私もドリルを持っているんでした。100円ショップあたりでも、簡単なドリルならありそうですね。

 ウィニフレッド・ニコルソンの絵には、イギリスの光が描かれている。どこかシンと引き締まったイギリスの大気が、温かな花の輪郭とせめぎ合っている。モランディにも通じる、静謐を感じます。

 画家の元夫、ベン・ニコルソンのファンは日本にも多い。さかのぼってベンの父親ウィリアム・ニコルソンを、絵本画家としてご存知の方もいらっしゃるでしょう。この、おそらくは日本であまり知られていない女性画家、ウィニフレッドの素晴らしい画業を皆さんに紹介できるのが嬉しい。もうちょっと私も勉強してから、レッスンに臨みたいです。

23 Oct 2017



果樹の枝

 6月に水彩レッスンを始めたから、今月で早5回目。少人数でなければやる意味がないと思っているので、7~9名のクラスが東京に2つ、沼津に1つ、お集まりいただけて毎回感謝です。

 数人の経験者を除き、ほぼ皆さん初心者でいらっしゃる。筆を持つのは中学生以来という方が、ほとんどです。

 そんな皆さんに私がお伝えしたいのは、アカデミックな作品ではなくて、小さな優しい絵。便りの隅にちょっと描いたり、手製のグリーティングカードに仕立てる。小さな絵を描いてお友達に送ったり、家族に観てもらうことは、生活を明るくしてくれる。いつか自分の好きなものを気楽に描ける、そのステップになるような絵を、自分の作品から選び、手本にしています。

 10月は果樹がいいと思った。プラムの枝です。こんな小さな絵にも、幹の踏ん張りや、実の重さ、質感などが、いくらか表現できていると思います。

 にじみやぼかしは、透明水彩に与えられた特別な個性です。加えていわさきちひろさんの絵もそうであるように、輪郭線を引かずに絵具の「面的な広がりで形を捉える画法」、没骨法(もっこつほう)で描く練習を、今回も続けます。

 今回は没骨法の説明にうってつけな、芸術新潮のいわさきちひろさん特集号を、資料に持ってゆこうと思う。

 朝、ゴミ出しに行ったら、台風に吹かれてイチョウの葉が散っていた。ひとや車に踏まれていないものを幾枚か拾う。あとで描こうと思います。没骨法で。
 

22 Jul 2017




水彩クラスのお知らせ

 「このお洋服とこのお洋服は仲よし?」が、幼い私の口癖だったらしい。ブラウスとスカート、ソックス、靴、髪飾り、子どもなりに、しかも少ない衣類の中から着るものの組み合わせを考えることは、将来絵を描くことを仕事にする自分の、スタート地点だったかもしれないなぁと、今になって思います。

 この夏、私は白いシャツをよく着ている。あちこちから風が通るようなたっぷりしたもので、同じデザインが3枚。ボタンを付け替えたり、アクセサリーやスカーフで変化をつけ、組み合わせるボトムスとの相性を愉しんでいます。

白はどんな色とも仲がいい。すべての色の正確な個性をこちらに差し出してくれる。人の話を聴くのが上手な人みたいに、個性と個性のバランスを取り、響き合いのステージになってくれる。

 だから机の上は、なるべく白っぽくして、自分が今、なにを描いているか、なにを作っているかの「見晴らし」がきくようにしています。

 


 7月の水彩クラスでは、ベリーのリースを描いてみます。


 

 ご覧のように、英・Country Living のある年の July issue、7月号のために描いた作品をお手本に、グリーティングカードやラベルにも応用できる絵柄を練習したいと思います。

 前回のダリアで、面を塗る練習をしました。今回は線と点。細かい図柄ですが、お道具の筆は穂がそろっていてコシがありますから、コツさえつかめば大丈夫。ただし虫眼鏡、必携でお願いします!

面が描けて、線と点が打てるようになったら、これから様々なバリエーションへ向かっていくことができます。

 東京、明日館での水彩クラス、8月は2回、23日に加えて24日にも行ないます。23日(水)は満席ですが、24日(木)はまだ余裕があります。

 9月は27日(水)の1回のみですが、10月から有難いことに毎月2回ずつ行うことが可能に! 第4木曜日にもお教室が借りられることになったのです。

 スケジュールは lesson のページをご覧ください。基本、第4水曜日と第4木曜日ですが、まれに明日館のスケジュールの都合などで、前後の週になる場合があります。水彩はなるべく少人数で、集中して行いたい。ほっとしました。

 と同時に、沼津クラスでもご要望を頂き、9月から、今までと同じ日程(第3木曜日)の午前中を、水彩クラスとすることになりました。水彩のみ、コラージュのみでの受講も、お席のある限りは可能です。これについても lesson ページに更新いたしましたので、ご覧ください。

 今まで月に2回だったレッスン日が4回になるということで、私もとても愉しみです。張り切って企画を考えてまいりますね。新しい HAC と HIC、どうぞよろしくお願いします♪

27 May 2017



新しいレッスン

 先週の日曜日は、明日館のクラスがありました。お教室を始めて満11歳。おかげさまでこの夏、12年目に入ります。

 この日は桜に続くバラの花で、明日館の前庭はご覧の通り。毎年訪れるこの至福の季節に感謝しながら、胸いっぱいにピンクの空気を吸い込みました。私たちのレッスンはいつも日曜日だから、ほぼ毎回ウェディングの風景を目にしますが、その華やぎのシーンが一層胸にしみる季節でもあります。

 


 今まで月に一度のペースを守ってコツコツ進んできた HAC (Hiro's Art Class) ですが、実はこの6月から新しいクラスを始めることになりました。水彩だけを行なうレッスンです。

 今まで通り午前から午後の、その日のうちに完成するコラージュと水彩のミクストメディアレッスンを継続しながら、もうひとつ、午前の2時間、水彩だけに集中するレッスンを設けたのです。

 水彩をお教えしたい気持ちはずっとずっとあって、でもコラージュも愉しいし、企画を先延ばしにしてきたんですが、そんなことしていたらいつまでたっても実現できないことに気付き、明日館のスタッフのFさんに相談してみました。すると幸運にも第4水曜日の午前のお教室が「水彩なら水曜日でしょう」とばかりにずっと空いていた。これはもうやらなくちゃ! 運命の糸(?)を感じた途端、私の重い腰はアレレ、旅に出るビルボ・バギンズさながらに速攻で持ち上がるのでしたー!(説明くどくて、ゴメンナサイ。)

 その名も Hiro's Illustration Class。略して HIC。

 余談ですが、今までHACといえば、静岡・神奈川地区では某薬局チェーン店の名前として有名だったんですけど、なんと近年の合併で名称が変わり、もはや HAC ではなくなった様子。なんとなく肩身の狭さを感じながら HAC、HAC と使わせてもらっていたのが、これからは胸を張って「ハックです!」と言えそうです。

 ハックとヒック。「鏡の国のアリス」に登場する、双子のトゥイードル・ディーとトゥイードル・ダムみたい。なんだかいいカンジ・・・。

 ・・・と始まる前からそんなことで悦に入ってないで、生徒さんにお集まりいただく努力をしないといけません。
 



 レッスンの内容は、私が11年にわたってイギリスの雑誌「COUNTRY LIVING」に描いていた小さなイラストレーション。これをお手本に、水彩ってこんなことができるんですよ、というテクニックをお伝えしたいと思っています。

 私のイラストレーションは、対象を単純化することがまず大事な要素で、ひとつひとつの絵に複雑さはありません。刺繍デザイナーの青木和子さんとお話していて、「そこまで行くのがタイヘンなのよね」と仰っていただいたのが忘れられない。そこが青木さんのお仕事との共通点なのだとわかり、先輩からの温かい励ましがありがたかった。

 単純化しながら、対象の「らしさ」を表すこと。本物より一層本物らしくなるように・・・。

 「そこまで行った絵」のすべてには、試行錯誤の後にわかった「描き順」があります。水彩の難しさは、濃い色の上に淡い色を載せられないこと。思った絵に仕上げるには、描く手順がとても大事なんです。

 色の作り方、息遣いのようなものもお伝えしたいので、個人レッスンに近い試みもしたいと思っています。ですので定員は11名と少なくしました。そして水彩はこう見えてエネルギーを使います。人間、集中できる時間は短い。なので2時間。宿題を出させていただき、次回に講評もいたします。

 だらだらと書いてきた内容をまとめますと・・・

  レッスン名称: Hiro's Illustration Class (HIC)
  内容: 季節にちなんだ小さな水彩画の制作(宿題あり)
  日時: 毎月第4水曜日 10:30~12:30
  会場: 自由学園明日館 小教室マニャーナ
  受講費: 3回で13,500円(資料の精細プリント画を含む)
  定員: 11名
  ※画材をお持ちでない方は、講師おススメのものを事前にご注文いただきます。

 コラージュクラスと違い、可能な限り毎月のご参加をおすすめします。継続して練習することで、どんどん世界が広がってゆきますから。
 
 のちほど、Lesson のページにあらためて詳細をUPいたしますね。第一回は6月28日です。お手紙や葉書きの隅にちょっと小さな絵を描きたい・・・。そんなお気持ちをもし持たれたら、ぜひ! お気軽にお問い合わせください。




 こちらは、5月のレッスンでの生徒さんの作品より。バリエーション豊かに、様々なドレスが生まれました。外のバラにも助けられたでしょうか。愉しいレッスンでした。中央はおまけ。余った素材から作る、グリーティングカードのアイデアです。

 コラージュと水彩のミクストメディアレッスンも、引き続き愉しいアイデアを、絞っては披露、絞っては披露、してまいります。こちらもどうぞ、よろしくお願いします! (6月のHACはジュエリーがテーマです♪)

20 Mar 2017




昨日の明日館

 今年のレッスンのテーマは「ファッション」。

 ファッションについて考えるのは愉しい。毎朝、何を着ようかと考えることは一日の活力の源にさえなります。特に女性は。

 と書くのも、今夢中で読んでいて、読み終えるのが惜しくてたまらない奇想天外小説、バージニア・ウルフの『オーランド―』。男性から女性に、しかも時代を超えて変身する主人公が、女性になったとたん服を着替える事、着替える事。それは男性だった頃には考えられないような経験とあるので、ふーん、男の人たちってやっぱりそうなのかと思った次第なのです。(もちろん、男性にも女性にも例外はあるけれど。)

 我らがHACは女性ばかりのクラスですから、前回の靴も、今回の(花の)帽子も、テーマとして好意的に受け止めていただき、先日の沼津、昨日の東京と、期待以上に愉しんでもらえました。カラフルな作品がいっぱい生まれた。ご参加、ありがとうございました♪

 来月4月はボタンをテーマに、水彩を使って遊びます。月末までの講師の宿題は、サンプルの目鼻を整えること。頭の中にぼんやりイメージはあるので、それをこれからよりクリアにしてゆかなくちゃ。どうか愉しみに待っててくださいね。




 昨日の明日館。帰りがけ、日が傾いてしっとりした空気の中、新郎新婦をカメラマンが撮影していた。桜の固いつぼみを仰ぐ前庭にて、白いドレス姿の美しかったこと!
 

14 Mar 2017



シュープリーズ

 私としたことが、こんなに長くブログを書かずにいたのは、初めてかもしれません。Instagram があるからかもですが、本当はもっとこちらにも書きたいことがあったのでした。

 青空と梅の花が、ゴッホが描いたアーモンドの花の絵のようだったこと。朝の散歩で小さなホトケノザの縁に、びっしり付いた霜がきれいだったこと。クロッカスの花が咲いたこと。フキノトウを今年は採り忘れたこと。Yさんから絶品の「な海苔」を頂いてご飯がすすんだこと。などなど。でも時間がなかった。銀座のグループ展の準備と時を同じくして、例によって家族の用事、例によって自分もアレコレ、例によってスケジュールが許容範囲をかなり超えていました。

 だから、無事に会期を終えられたこと、しかも作品がお客さまに好評で、今まで以上に手ごたえのある会期を送れたことが、本当にうれしい。最終日の翌朝の目覚めのよかったこと!


 これは、いつも得意料理を披露してくださる、Mさんのセンス一杯、オープニングのテーブルです。実はACギャラリーが今までより若干コンパクトになったので、メンバーだけでスペースが満員になることが予想され、今年は内輪のパーティとさせていただきました。御覧の通りの超・ご馳走で、ハッピーにスタートを切ったのは先週の日曜でした。


 シュープリーズと呼ばれる、パンの中にサンドイッチがぎっしり詰まったパンがあります。上の写真のラウンド型、おしゃれなブルーのリボンが結ばれているのがそれです。見た目はもちろん、4種類の中身も素晴らしく美味しいサンドイッチでした。

 その外側の容器のパンを頂いて参りました。残りのチーズがまた! 蜂蜜をかけて、胡椒をガリガリやって、毎朝こんな贅沢な朝ごはんを食べて、一日おきにギャラリーに出掛けました。

 今回の私は放任主義のお母さんのよう。メンバーの皆さんにほとんどお任せで制作していただいた。行き詰ったり迷ったりしたときには、軽く塩コショウ、くらいのアドバイスをさせてはもらったけれど、ほんとにちょっとだけ。その結果、素晴らしくそれぞれの「らしさ」が表れた力作が揃ったと思います。ありがたいことに、多くのお客さまから勇気をもらう言葉を頂き、今回で5回目のグループ展ですが、そして毎回思うことなのですが、今までで最高の会になりました。

 ご来廊下さった皆さま、本当にありがとうございました。ご覧いただくことによって、また次に進むことができます。


 そしてのんびりする間もなく、3月のレッスンがもう今週。会期中の午前に素材集めをして、さっきやっとサンプルと作り方の方向が↑のように決まりました。間に合ってよかった! いつにも増して、スリリングなタイミングです。

 今回はグループ展が重なって、とはいえ、そんなにスリルを味合わなくても済むように、ひと月ふた月前に準備をしたら、とお思いの方もいらっしゃるかと思います。しかしそれがどうしてもできない。その訳はこの私の「作りたい」気持ち。これに湯気が出ているうちに皆さんにお伝えしたいという、わがままな思いからです。多岐に渡る素材をレッスン時に人数分集められるか、という実際的な理由もあるにはあるけれど、それよりもやっぱり「作りたい」自分の熱が、一か月の間に冷めてしまうのを好まないのですね。

 同じ理由で、一度やった課題は基本的に繰り返さない。自分の中で終わってしまったものの面白さを、100%人に伝えることは難しいから。

 こんな私のわがままを許してくださり、毎回レッスン冒頭、出来立てホヤホヤのサンプル(時には未完成)に歓声を上げてくださる冒険好きの生徒さんたちに、心から感謝しています。きっとびっくり箱を開けるような気持ちで、レッスンにいらしてくださっているのだと思います。そんな皆さんのためにも、次回はもっと愉しい課題を!と思えば、また新しいアイデアが生まれてきます。

 びっくり箱と、シュープリーズ(=Surprise=ビックリパン)。話の辻褄が合った(?)ところで、今日はこのへんにて・・・。

15 Nov 2016



11月のレッスン

 Hiro's Art Class では毎年この時期、クリスマスや新年に向けての作品作りをします。今年は11月にクリスマスの室内を華やかにするバンティング(三角旗の飾り)をウィリアム・モリスの壁紙で、12月には、'Art Journal' 用スケッチブックの表紙をコラージュで作りたいと思っています。どちらも自分が使いたい、作りたい、という発想から。

 よく、以前にやったレッスンをもう一度やってくださいとリクエストを頂き、たいへんありがたく思います。ところが我儘な性分で、今までやったことのない何かを私は作ってみたい。そのほうが、自分の気持ちが乗って、より愉しいレッスンを準備できますから。もし似たものを作るのであっても、前とは別のもの、バージョンアップした、もっと今の自分が欲しているものを・・・などと、尊大にもこの講師は思っているらしいのです。

 幸いプライベートの小さなレッスンですから、そのへん、すごく臨機応変です。今回も、こちらの事情でサンプルづくりがすっかり遅れてしまいました。しかも作ってみると、思いのほか時間がかかることを知り、時間内に水彩のレッスンまでは難しいことが昨日になってわかった。となったら少しでも荷物が軽いほうがいいですよね。急いでみんなに再BCC。「水彩はデモンストレーションのみとなりました!」とお伝えしたところ。

 でもペンとインクの書き文字は、行います。文字のバンティングも作りたいから。古い文字やページデザインを集めた、コピーライトフリーの資料をあさり、拡大して資料を作りました。コラージュにしても生きる、味わい深いクラフト紙にプリントしたものをキットに加えます。
 



 クリスマスの小物づくりは、心がウキウキします。昨日のBGMはドビュッシーの「子供の領分」と、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」(マザーグース)。テンション上がりました。ご参加の皆さん、お愉しみに♪


13 Oct 2016



JHS のワークショップ

 今月と来月は、愉しみな予定がいっぱいです。10月26日の明日館でのワークショップも、おかげさまで満席寸前。もしもまだお迷いの方がいらしたら、ぜひお早めにご連絡ください。

 昨日、今回の企画をしてくださったハーブ研究家の永田ヒロ子さんから、ジャパンハーブソサエティー(JHS)の会報誌が届きました。

ハーブ研究家でもある、永田さんは Hiro's Art Class のメンバーでもあり、グループ展にも毎回作品を出品くださっています。この表紙の作品もそのひとつ。マートルというハーブの葉を使われていて、制作当時にはグリーンの鮮やかな作品でしたが、時を経てキャメル色に変化したマートルの存在感もまた素敵です。ご自身によるスタイリングも大成功ですね。

 ワークショップの詳細は、上のメニューバーから event ページをご覧ください。時間内に完成しお持ち帰りいただきますので、あらかじめこちらで準備抜かりなくしてまいります。初心者の方も安心してご参加いただけます。

 イギリスでのお話なども交えながら、愉しい会にしたいと思っています。お申し込みをお待ちしております♪