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5 Dec 2025





This Must be the Place

 おかげさまで、素晴らしいグループ展を開催することができました。

 地元はもちろん、遠く東京や関東からも多くのお客さまがいらしてくださった。うれしい!が連続の1週間。本当に本当にありがとうございました。(まだお礼のメッセージが行き届かず、スミマセン)

 来年の夏、Hiro's Art Classは20周年を迎えます。沼津クラスは5年遅れて始まったので、やはり15年という節目の年。遡れば贅沢にも、この Gallery OKUWA をお借りしてスタートしたのです。

 今回の展覧会にはその頃から受講くださっている秋山さんをはじめ、関東や北海道の生徒さんも加わってくださった。メンバーに恵まれ、長く続けて来られたことの幸せをかみしめながら会場に立ちました。

 


 こちらは初日のスナップショットです。初日だけでなく、連日どの時間もお客様が途絶えることがなかった。感謝でいっぱいです。

 「ひもの和助」の2階「Gallery OKUWA」は1階のレストラン同様、特別な雰囲気を持っています。おおらかで温かく、なお静謐な空気。お客様はその空気に守られながら、私たちの多様な作品をじっくり御覧くださる。




 交代でメンバーがお当番を務めてくれて、遠く東京、神奈川からも朝早くにやってきてくれました。

 この25年の間、有難いことに個展とグループ展の機会をたくさん得てきました。お客様がどんな感想、反応を見せてくださるか。静かに観て行かれる方からも、熱心に質問を投げかけてくださる方からも、ともに励ましをもらい、作品を通じてその場に何かが生まれる。






 沼津の地元紙、「沼津朝日」に掲載いただいた記事がまた有難かったです。搬入の日に、取材頂きました。多様な作品から、メンバーと私の心の赴くままに変化してきたこのレッスンの「今」をよく理解してくださり、まだ見ぬ未来に進んでゆく勇気を頂きました。




 今年は水彩もコラージュも、「日記」をテーマに進めてきました。

 「型にはまらない自由な時間の移ろい」

 記事の終盤のこの言葉。イギリスでの体験から実感した創作の自由、そして帰国後、庄野潤三先生の文学から学んだ、何でもない日常の大切。大好きで毎回愉しみに観ていた、そして昨夜終了したNHKドラマ、「ひらやすみ」スピリットにも通じるように思います。

 作品には自分のその日が、いつだって自然と表れる。絵を描くことで、今まで知らなかった自分、今まで知らなかった世界を発見することができる。




 食べることと、愛すること。それが何より大切だと、デイヴィッド・ホックニーが言っていました。和助さんで頂く「ひものランチ」も幸せでした。



 


 結構な距離を愛車「ポニー・ヒューチヒェン号」で毎日通い、多くの方にびっくりされた。期間を終え、ゴールに倒れこむマラソン選手・・・とまではいかないけれど、1週間近くたって、やっとそろりそろり、通常運転に戻りつつあります。

 次は何をしよう。今月18日は明日館でのワークショップ。20日から25日は、長年お世話になった銀座ACギャラリーの閉廊に伴うファイナルグループ展。来秋10月には、東京メンバーを中心にした明日館のJMショップギャラリー展があります。和助さんでの次回は2年後?かな。またワクワク考えてゆきたいです。

 期間中、お運びくださった皆さま、遠くからエールを送ってくださった皆さま、そして温かく見守ってくださった和助の敬子店長はじめスタッフの皆さま、ほんとうにありがとうございました。

 そしてそしてこの展覧会のために、長い期間創作に向かって励んできたメンバーたち。よく頑張りました。ありがとう♪

8 Nov 2025

 



グループ展@沼津

 この画像をInstagramにシェアしたのが10月20日だったのに、すぐにこちらにお知らせできずに失礼しました。先ほど、exhibit のページを更新。24日から始まります。ぜひ観にいらしてください。





 和助さんの店内です。素敵でしょう? あの白洲正子が「最後の目利き」と讃えた、どこかでそう伝え聞いた覚えがある、以前銀座にあった「ギャラリー無境」の塚田晴可さん。「沼津には『和助』さんがある」と教えていただいた。もう20年近く前のこと。いまさらのように、ご縁に感謝です。

 久しぶりの沼津でのグループ展です。多くの方にご覧頂きたく、準備も大詰めに近付いています。アイアンの手すりのある階段を上って、和室ひとつを含む3つの部屋があるギャラリーに、どんな風に展示を試みましょう。

 近隣の方はもちろん、遠くからもよかったらぜひお越しください。沼津港もほど近いですし、沼津御用邸の趣も訪ねる価値あり。秋の一日、遠足気分でお出かけいただけたら幸せです。

30 Sept 2024

 


HIC & HAC

 今日で9月もおしまい。先週急いで案内状をお送りしました。明日から切手代が値上がりしますから、少々慌てました。直筆でご挨拶も書けずにハガキだけが届くと思います。お受け取りの皆さま、どうか失礼をお許しください。

 お届けできなかった皆さまも、よろしければぜひ足をお運びくださいませ。お待ちしています。詳しくは exhibit のページをご覧ください。

 縁あって、国の重要文化財、自由学園明日館でお教室を開くことが出来たこと、あらためてなんて幸運だったことかと感謝の思いでいっぱいになります。最初は2006年のことでした。それまで関連する婦人之友社さんのお仕事をたびたびさせて頂き、編集者さんから明日館の素敵なことは聞いていました。担当者との面談を経てお許しいただき、はじめは単発でのレッスン。間もなく月に一度コラージュクラスをさせて頂くようになり、そのうち生徒さんたちからご希望を頂いて水彩クラスを2つ。毎月3回もあののどかな校舎に通っていたのです。コロナ禍が起こるまでは。

 今はZoomクラスが中心になっていて、教室での対面レッスンは年に数回。それでもこの貴重なご縁が途切れずに、スタッフの皆さんにも本当によくして頂き、明日館への思いはまさに故郷を想う気持ちです。

 さて、グループ展搬入日まで、秒読みとなってきました。参加メンバーみんな、頑張って下さって、素晴らしい作品が生まれています。こういうとき、謙虚にケンソンしたほうがいいのかな。いや、できません!いいものはいい!ですもの。

 販売を中心に据えた、クラスとしては初めての企画展です。グッズや作品は、お求めくださったお客さまがその日にお持ち帰りいただけるものがほとんどですので、もし可能ならお早めに!



 案内状のこのお家、お気づきの方がいらっしゃるか・・・。仲間への思いを込めて、「HAC」のアルファベットをコラージュしました。

 なお、会期中23日の絵日記ワークショップについては、明日にも lesson ページとinstagram にサンプル作品と共にアップします。残席僅かではありますが、コラージュ日記にご興味のある方、よろしければぜひご参加ください。

8 Sept 2024

 



グループ展開催のお知らせ

 またまたひどく空いてしまいましたー。困った自分です。

 その間に季節は春から夏から夏から夏へ。そして秋・・・とはまだ言えず、昼間は変わらぬ猛暑が続いていますね。皆さま、体調はいかがですか? 私はビタミンCとBにすがって、なんとか踏ん張っております。

 暑さは10月初旬まで続くそうで、となるとやっと本当の秋らしくなる頃でしょうか。10月の16日から27日に、東京池袋の「自由学園明日館」敷地内にある、JMショップギャラリーにて、お教室、HIC と HAC の展示会を催します。参加メンバーみんな、現在出品作制作の大詰め中です。

 今回あえて「展示会」と紹介させて頂くのは、販売をするからです。今まで8回、銀座ACギャラリーさんで、作品の発表会としての展覧会を開いてきました。カード類の販売等はしていましたが、多くの作品は非売品。しかし今回は違います。ほとんどを販売作品としてご覧頂くのです。冒険です。

 水彩画、額装コラージュのほかに、HAC(アートクラス)の課題からインスピレーションを得てメンバーが制作した、ファブリックグッズ、ステイショナリー、ブローチなどのギフトグッズをお披露目。講師自ら言っちゃいますが、どれも手に取る価値あり。素敵です!

 私のクラスには様々なセンスや素養をお持ちの方、プロフェッショナルなお仕事をされてきた方がおいでで、Zoomレッスンになってからは特に、それぞれのキラキラした個性がまっすぐこちらに伝わってきて、これは何かできるゾ!と思いました。

 タイトルの 'HOMEWORK' は、イギリス時代から帰国後もずっとお世話になった雑誌 'UK Country Living’ にその頃あった連載ページのタイトルから頂きました。毎号シンプルで、しかも愛すべき様々なハンドクラフトが紹介されるページでした。1種類のクラフトではなくて、素材も手法も何でもアリ。いつも愉しみでなりませんでした。

 日本ではあまり見ないけれど、イギリスではそういう作家というか提案者がいて、人気でした。当時活躍していて覚えているのは、かつてあのポール・マッカートニーのガールフレンドだった、女優のジェーン・アッシャーです。女優業の傍らケーキ作家でもあり、クラフト作家でもある。クリスマスが近づけば様々なクリスマスグッズのバリエーションを提案、つくり方をTVで披露します。ちょっとした工夫にセンスがあって、心豊かになるハンドクラフト。自由でいいなあ!と思いました。

 そういうことを自分もやりたい、と強く思ったわけではないけれど、気付いたらHACのクラスでは、そういう課題を毎月毎月、もう18年も重ねているのでした。

 私のアートクラスの生徒さんたちはご友人から「何を習っているの?」と訊かれたとき、「何と答えてよいかわからないんです」。笑いながらそう仰います。ワカル、ワカル。ソウデショウ、ソウデショウ。

 というわけで、何が飛び出すかわからない、玉手箱のような 'HOMEWORK'展。ぜひ遊びにいらしてください。詳しくは 'exhibit'のページに更新しました。会場でお会いできますのを、愉しみにしています♪


<追記>

 ※在廊日と時間は変更の可能性があります。日程が近づきましたら、再度ご確認をお願いします。

 ※ショップだけでしたら、入場料は不要なのですが、せっかくなので歴史ある館内を見学できる日にお越しいただくのがおススメです。ウェブサイトをチェックするか、明日館にお電話で問い合わせを。10月19日(日)の月に一度の特別な公開デー以外にも、見学可能な日はあるそうです。

 ※10月23日(水)の午後、明日館小教室にて絵日記制作のワークショップを開催します。詳細は追って lesson ページにお知らせいたしますので、少々お待ちください。



28 Oct 2020

 



7回目のグループ展

 一昨日、私たちの東京クラスメンバーによるグループ展がスタートしました。15年目に入ったお教室の、7回目となる展覧会。

 余談ですが、この場合、展示会と私は言いません。展示会と言う言葉には、量産するものを販売するというニュアンスを感じますから。私たちのはどんなにささやかであっても、特別なオリジナルの作品をご覧頂く、だんぜん「展覧会」です。

 初日から、多くの方にお越しいただきました。このような時に、ありがたい思いでいっぱいです。久しぶりにお目にかかる方、初めての方、マスク&ディスタンスでも直接お話するのが愉しくて、人の写った写真を撮るのをうっかり。無人の写真ばかりですが、お客さまには、工夫いっぱいの作品を熱心にご覧頂いています。

 作品を単体で撮影した画像を、 hac & hic のページ(メニューバーにリンク)に公開しております。作者の言葉も添えていますから、会場でスマートフォン片手にご覧頂くのもよいかと思います。


ギャラリーに入ってすぐお出迎えは、初参加の安倍さんの水彩画。


こちらも初参加の白鳥さんによる、フードイラストレーション。

 
抽象、具象、インスタレーション、クラフト、写真、なにを作ってもいい。


昨年の英国アートツアーの収穫物も、見ごたえあります。


額装にもそれぞれのこだわりが。グッズの販売も好評です。


 会場、会期などの詳細は、メニューバーから exhibit のページをご覧ください。

 つづく

17 Oct 2020

 



HAC、HIC、HAP

 ホップ、ステップ、ジャンプ、みたいな。

 今月、26日から、いつもお世話になっている銀座のAC, ギャラリーで、東京クラスのグループ展を行ないます。この時期の開催については悩みました。しかし、ギャラリーの予約を取り消すわけにはいかない。無理をして延期したとしても、来年状況がどうなっているかもわかりません。

 会場の接客はギャラリーのスタッフの方にお任せし、当番を設けない。もちろんあの夢のようなオープニングパーティも諦める。しかしオンラインでの発表をすることで、足を運べない多くの方、海外の方にもご覧頂けるし、と決断しました。

 5月からLINEやZoomを使ったオンラインレッスンをスタートしましたが、先の見えない状況の中、HAC(Hiro's Art Class = ミクストメディアのレッスン)では、オリジナルのハンドメイドカードを制作する事に、まずは没頭しました。

 作るにあたって、そのカードをグループ展で販売してはどうか。そして売り上げを、以前協力させて頂いたご縁のある「ユニセフ」に寄付してはどうかと提案。ささやかではありますが、コロナ禍のなか、世界各地で困窮している子どもたちの役に立てばと言う願いです。メンバーも快諾してくれました。Hiro's Art Project = HAP のスタートです。

 「コロナで寂しくて残念なグループ展だったね」としてはいけない。年々オーガナイズ能力が低下気味の講師ですが、それだけは強く思っています。コロナに勝つとか負けるとかじゃなく、アートがこんなときにどんな風に自分を励まし、他を励ますのかを確認する、実験のような気持ちでもあります。

 自分の4月の個展は搬入日に、若い頃から大好きだったコメディアン、志村けんさんの訃報(どんなにか無念だったことでしょう・・・)。お客さまも、ごく限られた方のみがいらしてくださっただけで、会期も短縮して緊張の中終えました。残念でしたが、終えることにほっともした。自転車で来てくれた、友人で画家の武藤良子さんが帰り際「生き延びましょう!」と言ったのが忘れられない。銀座はゴーストタウンのようで、その言葉が切実に響く暗い時期でもあったから。

 自粛期間中、そのあとも、メンバーは集中して素晴らしい作品やカードを仕上げてくれました。そのほとんどは、素材を新たに買い求めるのではなく、自宅にあったものをリユースし新しい命を吹き込んで生まれた作品、また身辺に題材を得た作品です。講師として、この16名のレイディーたちのこと、本当に誇らしく思います。

 展覧会の詳細については、exhibit のページをご覧ください。河田のインスタグラム、そしてこのブログの中に、'hac & hic' と 'charity' というページを作り、そちらに出品作品と、カード作品の画像をアップしてゆきます。

 華麗なウェブギャラリーではないですが、きっと愉しんでいただけるよう、せっせと撮影しているところです。

 ご覧いただき、チャリティにもご賛同いただけましたら、とてもうれしいです。よろしくお願いします。



30 Mar 2020





自分の身に起きることはすべて

 搬入完了。厳戒態勢とも言える東京へ行くのは正直気が重かったですが、ACギャラリーに到着すると、オーナー夫妻がマスク姿の笑顔で待っていてくれて、心底ほっとしました。

 夫妻とは美術大学が一緒で、たぶん構内ですれ違ったり、同じ講義を受けてたりしていたかもしれません。共通の友人もいる。だからでしょうか。ずっと会っていなくても、なんだか昨日も会ったような気持ちになる不思議なお二人。本当にお世話になっている。

 飾りつけのテンポもよく、またいろいろな話もでき、しばらく重い気持ちだったのが、救われました。




 全28点、ちょうどぴったり壁に収まった。

 写真作品とは言え、会場で直にご覧頂けたらどんなにいいだろうと思う。しかし今回は、手放しで来てくださいとはとても言えません。どんな会期になるかわかりませんが、いずれにせよ、思い出に残る個展となりそうです。(在廊日は、exhibit のページをご覧ください。)

 


 ここのところ、寝る前読書はボルヘスばかり。自分がかなりヤバイときに読む作家の筆頭がボルヘスです。読書と言っても、疲れきってほぼバタンキューなので、傍線を引いたところを読み直すくらいですが。


   作家あるいは人は誰でも、自分の身に起きることはすべて
   道具であると思わなければなりません。あらゆるものは
   すべて目的があって与えられているのです。この意識は
   芸術家の場合より(「より」に傍点)強くなければならない。
   彼に起きることの一切は、屈辱や恥ずかしさ、不運を含め、
   すべて粘土や自分の芸術の材料として与えられたのです。
   それを利用しなければなりません。

  『七つの夜』 / ホルヘ・ルイス・ボルヘス著 野谷文昭訳 より



 この部分を、今まで私は何べん読み返したことでしょう。

 ひと気のない灰色の銀座を目の当たりにし、コロナへの不安はいや増しますが、帰りがけ、デザイナーと陶芸家である赤瀬夫妻とも似た話をしてギャラリーを後にした。しばし清々しい思いで満たされました。 

 ACギャラリーでは、会期中、Web ギャラリーを開設します。URLが分かり次第、またこちらとインスタグラムでお知らせいたします。少々お待ちください。お運びいただけなくても、そちらで私の新しい試みをご覧頂けましたら幸せです。よろしくお願いします。
 

19 Mar 2020




幸せな講師

沼津クラスのグループ展、無事終了いたしました。

この様な難しい時期にもかかわらず、有難いことに多くのお客さまにお運びいただきました。皆さま、マスク着用、手指の消毒にもご協力下さり、毎日なごやかに会期が進んだこと、ただただ感謝です。

お運びいただけない方が多くおいでと思い、インスタグラムに作品の画像を次々postしたところ、予想を超える数のコメントを頂戴しました。国内は勿論、イギリスからも! どんなに励みになったことでしょう。

以前、震災の直後に、銀座ACギャラリーで個展をしました。福島の原発事故の影響で、銀座の駅は薄暗く、人も少なかった。よいことなのかどうかわからないまま、しかし開きました。

いつもと同じとは行きませんでしたが、おいでくださったお客さまと会場で静かに話す。心細さが少し晴れました。そしてお客さまも皆そうだったと思います。

原発事故とコロナウィルスは違うけれど、沈みがちな心に、かすかながら風が通り、特に今回のグループ展では多くの方が、「よし、自分も何かを始めてみよう」と思ってくださったような気がします。皆さんが笑顔で会場を後にするのを見て、そういう実感がありました。

生徒さんの作品が、また素晴らしかった。

まだの方は、ぜひインスタグラムでみんなの作品をご覧ください。Gallery PLAZA の白く広々した空間にあふれた光を、きっと感じて頂けると思います。

私は幸せな講師です。

13 Mar 2020


Before

After

And after

グループ展

 昨日始まりました。

 このような情勢の中、迷って迷って、決断しました。お客さまも少ないだろうと予想していましたが、例年ほどではないにしても、昨日は多くのお客さまが見え、有難い思いでいっぱいになりました。

 東京の生徒さんもお二人ほど、気を付けて気を付けて、来てくださった。ありがとう。

 しかし、ご無理は禁物。インスタグラムにそれぞれの作品を、少しずつポストして参ります。ご覧いただけましたら幸せです。


9 Mar 2020




バーバラさん

 沼津クラスのバーバラさんは、みんなの人気者です。なんと言ってもその笑顔が素晴らしい。沼津の教室がレギュラーになるまでは東京のクラスに、こちらから高速バスで通ってくださっていました。だから東京のレッスンにも仲良しがいて、その笑顔は以前からみんなに評判でした。そういう声が、講師の私の耳に入ってくる。そのたび、本当にそうだなあ。バーバラさんの笑顔は絶品だなあ。いつも思うのでした。

 あ、バーバラさんは日本人です。念のため。この名前は、お孫さんが生まれて、自ら名乗りだされた別名。でも今では立派な「雅号」。

 これは昨年のUKアートツアーに参加下さったときのことを、バーバラさんが一枚の大きなシートに絵と言葉でまとめられた作品の一部です。あっ、ベッキーさんと私がいる! インスタグラムに投稿したら、ベッキーさんも大喜び。それに刺繍作家のキャロライン・ズーブさんも「Love this, Hiro-san!」、この絵の舞台、「Great Dixter House & Garden のみんなも、きっと観たがると思うわ!」とコメントをくださいました。キャロラインさんはこちらのチーフガーデナーの方と懇意なのです。

 さっそく有難い感想をいただけた今回のグループ展、出品作品。新人も古参も、自由でのびのびとした、アイデア一杯の水彩画やコラージュたちを作ってくれました。

 新型コロナの影響を、気にしていない人はいないと思います。私たちも迷いました。でも、いろんな工夫と用心をして、12日(木)から17日(火)まで、時間を少し短縮しますが、予定通り開催することに決めました。

 時間その他、注意事項は exhibition のページをご覧ください。そしてどうぞ、どなたもご無理のありませんよう。

 メンバーを見渡しても、お孫さんのお世話に忙しい方、お仕事のこと、私のように高齢の親を持つ人、そしてやっぱりそれぞれこの件には少なからず不安があります。バーバラさんはそんな仲間に、「皆さん無理せずバーバラにお任せ下さい」と、そのお日さまのようにあたたかな笑顔が浮かぶメールを送ってくれ、毎日でも在廊する勢いで当番を買って出てくれました。なんという仲間。なんというバーバラさん!

 ほかにも頼もしい若手がいてくれたり、ギャラリーに近い方が重責を担って下さったり、長いこと生きて来ても、自分に自慢できることは何一つありませんが、私の生徒さんはすごい。沼津も東京も同じように、個性豊かで率直で、明るくて優しくて、素晴らしい女性の集合。私の誇りです。みんなで支え合い、きっと会期を無事に送りたいと思っています。

 そしてこの困難な時期に、ご覧くださった皆さまの心が、少しでも軽やかになったなら、メンバー皆の何よりの幸せです。

22 Feb 2020




沼津クラスのグループ展

 お知らせです。沼津クラスのグループ展を、3月12日(木)から17日(火)まで、三島市のGallery PLAZA にて開催いたします。↑はその案内状。

 今回は特にバラエティに富んでいます。メンバーそれぞれの個性、経験、思いがどんどん豊かになっていることの証拠。ご自身の心の赴くままに制作していただくのが、そもそものレッスンの目的です。Hiro's 'Art' Class (HAC) としているのも、それが理由です。

 水彩あり、ペン画あり、アプリケや刺繍あり、コラージュ、アッサンブラージュ、すっごいチャーミングな縫いぐるみも登場します。懐かしのツイッギーも!

 心の落ち着かない日々が続く、誰にとっても試練のときではありますが、この1週間は水の美しい、そして三嶋大社の桜もほころび始めるかも。通りに面した明るいギャラリーで、我らがメンバーの工夫と手業の賜物、愉快な作品と一緒にニッコリ過ごしたいです。どうぞお気軽に観にいらしてください。

 詳しくは、メニューバーから exhibit のページをご覧くださいませ。私の在廊日などは、3月5日過ぎに決まりますので、またお知らせします。

 先日、地元のFM局「ボイスキュー」の番組、「パレット・アート・プラザ」にメンバーの山口さんと出演してまいりました。このグループ展のPRです。放送は3月10日の火曜日、17:40から17:55です。インターネットでも聴けるそうです。

7 May 2019



庭師の暦

 私はこの絵が好きです。完璧な出来ではないのですが。そして、自画自賛は褒められませんが。英国航空のファーストクラス機内誌に描いたものです。

 いつもお世話になっている、自由学園明日館。その向かって左手奥に、JMショップがあります。店内の一角に、ギャラリースペースがある。そこで小さな展覧会をさせて頂きます。

 期間は5月21日から6月2日まで。10:30から16:30、月曜日がお休み。

 Country Living で長く描かせてもらった、ガーデニングに関するイラストレーションから選んだ12種類のプリント画、そしていつの個展でも評判のいい、このBritish Airways の絵。それに最近描いている、古い西洋の手紙を使った花の小品、それから私のセレクトしたイギリスのブロカントやハバダッシェリー(小間物)も並べます。ギフト展、と言っていい企画。ぜひ観にいらしてください。

 在廊日は今のところ、初日の21日終日、それに、29日、30日は水彩レッスンがありますから、そのあと、13:30から16:30、在廊するつもりです。会場でお目にかかれますよう!



 昨日は、来年の企画も決まりました。2020年4月に、銀座ACギャラリーで個展をします。新しい作品を発表したい。気持ちも新たに、白い紙に向かいます。


22 Apr 2019



あと3日。

 さんしんギャラリー 善での個展も、残すところあと3日となりました。Instagramには投稿していましたが、あれこれ忙しくしていて、こちらになかなか書けない間に、あっという間に終盤となってしまいました。

 毎日多くのお客さまにおいで頂き、お時間を作っていらして頂いたこと、心からお礼申し上げます。

 



 この規模の個展を、またいつ開けるのか開けないのか。少なくとも今回のように、初期の作品から現在に至るまでをたっぷり一堂に(全118点)、美術館のような美しく広い会場でご覧頂く機会は、そうあることではない。

 体調を押してまで来るべきものではないにしても、少しでもご興味のある方にはぜひともご覧頂きたいという、いつにも増しての思いが起こった展覧会でもありました。

 あと3日。でもまだ3日あります。4月24日(水)までです。よろしければ、ぜひご覧ください。23日には、在廊します。リピーターも歓迎です♪




 追伸:プリント作品のすべてと一部の原画は、販売可能です。会期後のお渡しとなりますが、もし気になる作品がありましたら、スタッフ、または河田まで、お気軽にお知らせくださいませ。


1 Apr 2019




本日初日

 おはようございます。この日を無事迎えることができ、よかった。緊張でか、うれしさからか、いつになく夜中に何度も目が覚めました。

 この3日間、搬入作業をしながら、「さんしんギャラリー善」を運営する佐野美術館のキュレーター、Fさん、Tさんに多くを学びました。美しさの上にも美しさを追求するその姿勢は、作家のそれと全く同じ。ほんの僅かな傾きも見逃さず、丹念に修正を重ね、仕上がった時には! 英語で言う 'I'm thrilled!' 。ゾクッと来ました。

 33年間の私の仕事、そのすべてではないにしても、額装画だけでも90点ほど展示いたしました。ぜひ多くの方にご覧頂きたいです。

 遠くからお見えの方に、春の遠足コースをちょっとご紹介。

 三島近辺のお薦めスポットとしましては、まず頼朝ゆかりの神社、三嶋大社。カワダはその昔7歳だった頃、ここのお祭りの頼朝行列で、中村太郎左衛門というチビ武士をやりました。と言う余談はどーでもいいですが、お花見スポットとしても人気の神社です。

 それからクレマチスの丘、という、丘の中腹の文化エリア、美術館や文学館、広大なクレマチスガーデンのある、おしゃれエリアです。三島駅北口から、無料シャトルバスが出ています。()休み。

 それから、スイーツ好きな方には、三島駅から単線の私鉄、伊豆箱根鉄道(通称・いずっぱこ)ですぐ、伊豆仁田駅徒歩1分に irodori という古民家カフェがあります。ケーキ類が、甘党ではない私でも唸ってしまう美味しさです。オーナーのセンスがよく、雰囲気も素敵。落ち着きます。()()休み。




 ギャラリー周辺ですと、三島名物、鰻は「桜家」が人気。予約するか並ぶ覚悟で。(水)休み。

 追記:ギャラリーからすぐの和食、高田屋さんも評判よし。定食も鰻もいただけます。(水)休み。

 私がよく行くのは、讃岐うどんの「まるかつ」さん。とても美味しいし、リーズナブル。雰囲気も素敵です。ギャラリーから徒歩数分。()()休み。12時ちょっと前に行くのがおススメ。混みますから。

 古書店ギャラリー、weekend books さんへは、三島駅からバスです。私の会期中ですと、最後の方、4月21日から30日(金曜休み)に、「春のクチュリエ―ル百貨店」と称し、お洋服の展示会を開催されるそうです。これ以外の期間は古書店のみ。でもそういう静かな時に伺って書棚を味わうのも、私は大好き。企画展開催期間以外は(木)(金)休み。 

 少し足を延ばすと、先ほどの伊豆箱根鉄道の伊豆長岡駅には、世界文化遺産の韮山反射炉。近くには noir さんというギャラリーもあります。4月6日から14日まで、'yagi asako glasswork exhibition'。ガラス作家の方の個展を開催です。(木)休み。

 お役に立てばうれしいです。

 私の在廊日は、exhibit のページに記していますので、ご参考ください。他の日にも短時間、在廊するかも。会場でお目にかかれましたら幸せです。




2 Mar 2019



ひとつ ひとつ

 展覧会にこんな素敵なリーフレットを作って頂き、本当に有難く思います。「さんしんギャラリー 善」は、三島市の佐野美術館が企画運営し、三島信用金庫本店のレトロモダンな建物のトップフロアに、まるで美術館の一室のように広々とした空間を構えるギャラリーです。

 お話を頂いた時、広い広いギャラリーが、私の小さな作品で埋まる景色を想像できず、少し迷いました。でもぎっしり並べなくてもよいかもしれない。いや、その方がよい。だんだんそんな風に思えてきて、また初期のものや、原画と印刷物の両方をご覧頂くよい機会かもしれないし、いっそレトロスペクティブな展覧会にしたら、と妄想がふくらんで、気付いたら「よし」という気持ちになっていました。

 フルタイムのイラストレーターになってから、33年がたちました。数えきれないほどの絵を描いてきた。どの一点にも思い出がある。その間、自分なりに画風の変化の時を、いく度か超えてきました。

 

 
 そんなことを思いながら、パンフレットのインタビューを迎える前日、「ひとつ ひとつ」というタイトルが浮かんだ。

 これは星野道夫さんの著書『風のような物語』に登場する、ケニス・ヌコンというアサバスカン・インディアンの友人について星野さんが語る想い出から、私が得た、あるキーワードでもあります。

 ケニスは村を離れ、原野の一軒家にたったひとり、昔ながらに暮らす片腕の男です。星野さんたちは、「ケニス、まだ生きてるだろうか」と気にかける。それほど、年齢を重ねている。

 ある時訪ねると、ケニスは4頭のカリブーを仕留めていたそうです。その4頭をどうやって片腕でスモークハウスまで運ぶのか、星野さんは尋ねました。そのときニコニコしながら答えたケニスの言葉は、

  「シチャ(友達よ、というような意味)、
   少しずつ引きずっていくんだ。
   そうするといつの間にか土手の上まで
   動いているんだよ」

 時間というもの、時の尺度というものは、本当は自分だけのものだ。そう教えられました。そしてそれ以上にある種の余韻を感じ、未来への学びを与えてくれる言葉だと直感しました。

 またケニスのこんな様子にも、星野さんは打たれています。


   寝る前に、ケニスはきちんと着替えて床に入る。
   不自由な片腕で脱いだ服を
   きれいにたたんでいるケニスを見ていると
   原野の生活の中で律している、
   ケニスの持つ暮らしの精神のようなものを感じた。


 このケニスという男の話を、私は物事がうまくいかないとき、なかなかいい絵が描けないとき、焦る気持ちに負けそうなとき、思い出してきました。ケニス・ヌコンという会ったこともないアラスカの原野の老人と、その話を私たちに丁寧に伝えてくれた星野道夫さんを思い出しながら、心に唱えるのが「ひとつ ひとつ」というおまじないなのです。

 知らないうちに描きためてきた絵を、どんな風に展示しよう。4月1日の初日を迎えるためには、まだまだやることがいっぱい。ひとつ、ひとつ、と、この手で作業してゆきます。

 3月3日、明日からは、地元沼津の誇る古書店で、素敵な企画展をなさる weekend books さんの「花の降る街」というグループ展に、小さな作品を出品させて頂きます。

 個展、グループ展、ともに、exhibition のページに詳細をUPしました。ご覧の上、ぜひ観にいらしてください。
 





5 Oct 2018




我らが 'Ladies' の作品展

 今年は春に沼津のお教室展が三島であり、この秋には銀座で東京の生徒さんの展覧会です。今まで一年半に一度のペースで行なってきて、今回が東京は第6回。もう6回もやったのか、とか、あっという間だった、などとは思わない。思い返しても一回一回に、ぎっしり中身がありました。お客さまの反応から感じる手ごたえも、年々大きくなってきました。

 新しく入った方も、以前からなさっている方によい影響を受け、搬入日に向けて制作に集中されています。

 作品を作るとは、自分自身を知ること。ちっともノラナイ自分、ああ、また失敗の自分、それでも作品に向かってゆくうち、あ、これがいい!・・・と思える瞬間は、ダメダメな自分にくたびれた頃かもしれません。人に好まれたいという肩の力みたいなものが、ストンと抜ける時が来る。ただただよろこびの回転で、創れるときが来る。

 仕事や日常の些事のなか、グループ展に出品し人様にお見せするもの、しかもオリジナルの作品を作るとは、大変な事だと思います。それでも自分ひとりだけで満足するのとはぜんぜん違う面白さがある。

 展覧会は夢の「目標」。だけど展覧会は締め切りのある苦しい「制約」。でも同時に「解放」でもある。作品作りは未知の自分に出合うチャンス。自分のことを何も知らないお客さまと、作品でつながる面白さ。そして気付くと、あんなに頑張った作品は、次第に小さな自分を離れてゆく。

 よくお客さまから「生徒さんは先生と同じ作品を作るのではないんですね」と驚かれます。クラスのメンバーには様々な方がおられ、どなたも今までなさってきた経験や日々の感動をいっぱい、身の内に湛えていらっしゃる。他の人にはできない、その人にしか作れないものがある。それは何かというと、自分がよく知っているもの、馴染んでいるもの、または単純に大好きなもの、ではないかと思うのです。

 そんな作品作りをお手伝いしながら、その方の未知の感受性を一緒に経験できる瞬間は、かけがえのない喜びです。教室にギャラリーに、おひとりおひとりの作品が、モザイクのかけらのようにキラキラ存在すること。それが私の好む、グループの在り方。

 exhibit のページに、詳細をUPしました。どうかぜひ時間を作って、我らが 'Ladies' の作品たちを、観にいらしてください。

25 May 2018




HAC for CHILDREN

 突然ですが、アートクラスをもうひとつ、期間限定で開きます。子どもたちのためのレッスン、Hiro's Art Class for Children です。先ほど、event のページにお知らせを更新いたしました。よかったらご覧ください。お子さん、お孫さん、お知り合いのお子さんなど、ご興味のある方がいらっしゃったら、お気軽にお問い合わせ頂きたくお願いします。

 なぜ急に?と言いますと、親類でドイツに嫁いでいる者がおり、只今幼い娘と一緒に帰省中。以前から、滞在中に子どもの美術教室をやってほしい、娘を参加させたい、とリクエストをもらっていました。

 私の自宅ででも、と言ってくれたんだけど、ここだとなんだかダラダラしちゃいそう。彼女がじゃなく、私がです。以前、幼かった甥や姪と遊ぶ時もそうでした。緊張感がなかなか生まれない。自宅だとスイッチが入らないというか、自分がなかなか愉しめない。

 だったら、きちっと場所と時間を設けて、私も本気でカリキュラム組んで、後に有形無形の何かが残る会にしたいと思ったんです。

 子ども時代というものを思うとき、谷川俊太郎さんの言葉が浮かぶ。人は人生を、長い棒か何かのようにたとえては、棒の片方の端が生まれた時。もう片一方が死ぬ時。端から端までが一生であるかのように考えがちである。でも本当は違って、木というかバウムクーヘンというか、年輪の一番中心が誕生の時であり、一番外側が現在で、それは日々筋を刻みながら外へ外へと育っている。

 だから子ども時代は常に「ここ」に、自分の芯にあるのだ。人はいつでも、自分の子ども時代とコンタクトできるということなのだ。

 レッスンを通して子どもたちから、たくさんの大事な事、キラキラしたこと、教えてもらうことでしょう。

 以前東京郊外の某ショッピングセンターで、お子さんのためのワークショップの機会を頂いたことがある。今回の会場は、大人のレッスンでお世話になっている、沼津のプラサヴェルデ。広々とした館内。天井も高いし、明るくて清潔、建築デザインも素敵なあの建物で開催できることに感謝です。


18 Apr 2018




都会と田舎

 銀座での個展を終えて、早10日。日々があっという間に飛んでいきました。

 お忙しい中お時間を作って観にいらして頂き、本当に本当にありがとうございました。銀座では6年ぶり、3回目の個展でした。

 一度目は東北の震災、そして原発事故のすぐ後でした。見たことの無い、暗い暗い銀座だった。そんな中でも、公共交通機関を使って観にいらしてくださった皆さまへの御恩は忘れない。

 二度目は父が体調を崩した直後でした。

 今回はじめて何事もなく、無事に多くのお客さまを迎えられた銀座展。ギャラリーの赤瀬圭子さんと谷相さんに温かいサポートをいただき、搬入搬出を手伝ってくれたAさん、K子さん、そして姪のKちゃんにも感謝! とにかく無事に終えられたことにほっとしています。

 次回は地元、三島市での展覧会。2019年4月1日からひと月弱とたっぷりの期間、そして広くて素晴らしい会場で企画頂いています。すぐにそちらの準備に取り掛かるつもりです。




 沼津クラスの展覧会準備に始まった、めまぐるしい数か月でした。その間に冬が終わり、春も駆け抜けていった。新緑の自然に目を向ければ、おいしいお茶を「一杯どうぞ」と淹れてもらったように、疲れも取れ、心が整う思いがします。

 タイミングよく、友人のジャズベーシスト、金子健さんのライブが、車ですぐの裾野市中央公園内にある江戸時代の古民家、旧・植松邸で行なわれました。これは前日に道順を確かめるため、出掛けた時の写真です。




 上を見上げたり、足元に目を凝らしたり、園内にある五つの滝の水音に圧倒されたり。

 沼津から、長泉、裾野、御殿場を走るJR御殿場線というローカル線が大好きで、急ぐ必要のない上京時など、以前は時々乗っていた。松田まで出て、小田急に乗り換え新宿へ出ると、驚くほど交通費が浮くだけでなく、景色がいいので時間がかかっても飽きないのです。

 そんな時、イヤホンでジャズを聴きながら車窓を眺めるのが、たまらなく好きでした。運がよければ、富士山の勇壮な景色を角度の変化を味わいながら拝めますし、野山や田園の風景ばかりでなく、エメラルド色の渓谷が突如姿を現したりもします。

 ジャズと言えば、都会、夜、お酒、バー、というイメージですが、昼間の自然の風景とジャズの組み合わせもまた格別。




 旧・植松邸は、農家の家。保存状態がとてもよい、国の重要文化財です。




BEFORE



AFTER


 大黒柱、太い曲がった梁、囲炉裏越しに見るライブは、都会のジャズバーで聴くのとは違う趣。金子さんとピアノの田村和大さんの息の合った掛け合いに引き込まれ、素晴らしい演奏を堪能しました。茅葺屋根の下に集まった満員のお客さまも大喜び。一緒に行った父(何を隠そう、昔バンドをやっていた)は、金子さんとご挨拶ができて感激の様子でした。築300年のこのお邸も、こんな愉しいことをしてもらえて、どんなにか嬉しかったことでしょう。

 レイ・ブラウン、オスカー・ピーターソン、ナットキングコール、デューク・エリントン、チャーリー・パーカー等のナンバーに加え、アンコールにディズニー映画「ピノキオ」から「星に願いを」を聴けたのもよかった。この曲には、庄野潤三先生の思い出があるからです。

 大きな演奏会の予定もあるそうで、富士の裾野でジャズPart2が、今からすごく愉しみ。詳細が分かり次第、こちらでもお知らせしたいです。