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27 Jul 2026

 


ささやかな収穫

 庭のアイコトマトが元気に色づいて、毎朝収穫しています。長雨の影響か、こちらの未熟さゆえか、実の中に少し芯が残っている。でもスープやパスタに使うには問題ありません。

 昨日のお昼は、極細パスタのカッペリーニでスープパスタにしました。具はベーコンとアイコトマトに小松菜、しめじです。味付けは茅乃舎の野菜だし。美味しかった。冷製にしてもいいですね。

 



 袖口にのぞくレースはアームカバー。リサイクルショップで古着の安いブラウスを見つけ、袖をカットしてゴムを入れて、もう何年も使っています。庭仕事の虫除けや、自転車に乗るときの日焼け防止にも役立ちます。レースってなんだかプチ優雅な気持ちになれる。しかも化繊ですからガンガン洗えます。




 リサイクルショップは、チャリティショップ的に時々覘きます。チャリティショップとは、慈善団体が運営しているリサイクルショップ。イギリスの街のハイストリートには、必ずいくつかの店があります。一般市民が不用品を持ち込み、その売り上げが慈善活動に役立てられるのです。ウィンブルドンのチャリティショップは質が良く、目を皿のようにして、いくつも掘り出し物を見つけたものです。日本にもあったらいいのにと思います。

 しかし商業目的のリサイクルショップも、資源を大事にすることにおいては同じですね。例えばボタン。洋服は好みではなくても、ボタンは使えることもある。手芸店で買うと、貝ボタンや宝石っぽいボタンなど、結構なお値段がするものです。でも古着なら丸ごとでもお安い。躊躇なくコラージュに使うことができます。アクセサリーのビーズやチャームにも、たまに良いものがあります。新品ではない、時を経てきた魅力も感じます。

 書いていたら、久しぶりに訪ねたくなってきますが、夏場は朝活以外、ほぼひきこもりと決めています。涼しくなったらまた。



13 Jul 2026

 

以前Mさんから頂いたボタンのマグネット。

冷蔵庫ウィーク

 先日のこと、うちのご長寿冷蔵庫が突然冷えなくなってしまった。三十年近くもトラブルなくお世話になってきたのだから、少しは覚悟していたものの、ショック。じわじわと温度が上がって、冷蔵室が野菜室に、冷凍室が冷蔵室にヘンシンしてしまった。

すぐに量販店をはしごして、タイプのものをみつけ注文する。ただ配達までに5日もかかってしまうという。そんな~。

買いためてあった食材たちが、刻々と解けてゆく。勿体ないから毎日冷凍コーンと冷凍枝豆の炒め物を食す。嫌いじゃないから別にいい。でも飽きる。お肉は残念だったけど半分捨てました。

災害で停電に遭ったら、こうなるということだ。しかも災害時には、精神的ダメージも加わる。いかに文明の利器に寄りかかって生きているかが、よおく分かった。月の電気代230円の稲垣えみ子さんのようには、とてもなれない。


今のところ何も貼らずにスッキリと。いつまでもつでしょう。

新しい冷蔵庫は201リットル。小型の2ドアにした。充分だし、動かしやすいしと選んだ。このコと早く親友になりたい。保存の仕方も少し変えてゆこう。今日は冷凍野菜(きのこ3種にお茄子にパプリカ、ショウガなど)をせっせと仕込んだ。

食べるものが自分を作り、メンテナンスしてくれるということ。それが切実となってきた最近。そういえば尊敬する画家のジョージア・オキーフの伝記にあった。彼女の寝る前読書は、料理本だったと。庭にハーブや野菜を植えて、オキーフはかなり食生活に気を配る人だった。

アメリカ、ニューメキシコ州にあるアドベ造りの邸宅のキッチンは、シンプルで手作り感があってカッコいい。私が小さなキッチンツールを立てるのに使っているマスタード瓶と同じものを写真集のページに小さく発見した時は、ミーハーにうれしかった。

9 Jun 2025




鉛筆

 鉛筆は最も身近な筆記具であり画材です。誰もが幼い頃、掌がまだちっちゃなもみじみたいだった頃から手に馴染み、削りながら大事に使うことを心得る。この筆記用具には、木の匂い、芯の匂い、紙への抵抗、デジタルドローイングでは味わえない趣があります。

 道具として歩んできたその歴史を調べてみると、誕生の地はイギリスでした。1560年代に鉱山でみつかった高品質の黒鉛をそのまま、または糸で巻いたり板にはめこんで使ったのだそう。

 そのうち硫黄の粉と練り固めて、1760年にドイツのカスパー・ファーバーが進化させ、「芯」化。カスパー・ファーバーは、ご存知、ドイツの文房具メーカー、ファーバー・カステルの創業者です。

 


 木の匂いはよいものですが、この全身黒鉛のグラファイト鉛筆は安定感抜群。よく使います。鉛筆にしては少々値が張るけれど、amazonで求めることができます。




 お次はフランス。画家であり化学者でもあったニコラス・ジャック・コンテという人が1795年に、黒鉛を粘土と混ぜ焼き固めることにより、芯の硬度をアレンジできるようになったとか。そうやって今使われている鉛筆の「芯」に「進化」(シツコクテスミマセン)していったのだそうです。スケッチや素描に使われるコンテ(黒や茶の角形棒状のチョーク)は、彼の名から来ている。

 最近、イラストレーターを目指していた若い頃、盛んに使っていたコンテ型のハードパステルが出てきて、新たな気持ちで使い始めています。硬度があるから、ハッチング(斜線の集合で描く事)が可能。粉にすることも可能です。何十年も経てこその発見もあるかもしれない。




 絵には「動き」が必要だと思う。気をつけて観ると、どんなに静謐な世界であったとしても、時代を超えて愛されてきた絵画には大きな、または微かな動きが表現されている。動きがあれば、観る人がその絵に感じるものが立体的になり、時間も感じる。自分が描いているような気持ちになることさえある。描かれた世界に入りこむ事が出来るのですね。だからこそ共感され、愛される絵となる。「動き」について、この画材から学ぶことは大きいです。

 色鉛筆は、昔からイギリスのメーカー、Derwent の水彩色鉛筆を使っています。水を使ったり、水彩とのミクストメディアとして使うこともあれば、そのまま普通の色鉛筆のように描くこともあります。色調で分け、立てて使うと、パッと取り出しやすい。いつまでもお行儀よくケースにしまって置かないでねと、生徒さんたちにもお話します。




 このスケッチは、普通の色鉛筆として使い描きました。筆圧とハッチングの向きに気を配って。



 田植えの季節ですね。先日、新幹線の窓から「おお、お米よ!」と水田を写したら、手前の木々が色鉛筆画のように! 偶然の産物に、また鉛筆愛が高まりました。



10 May 2018




黄瀬の里

 御殿場が源の黄瀬川と言う川があります。先日ジャズライブに出掛けた裾野市中央公園内にある5つの滝も、黄瀬川の一部です。下流に向かって長泉町には「鮎壺の滝」もある。その流れが伊豆の狩野川に合流する少し手前、沼津市と清水町の境目当たりに、黄瀬の里がある。

 「黄瀬の里」はお相撲の「稀勢の里」とは縁もゆかりもない私の勝手な造語。川を挟んで、東にお花屋さんの giverny さんが、西に古書店ギャラリーの weekend books さんがあり、私にとって地元文化圏の横綱的位置づけというか・・・、あれ、やはり相撲か。とにかくそこへ出かけることは、都会の人が、仕事帰りにちょっと一杯やりにバーへ、みたいな感じといいましょうか。ほっとする。

 何年も前のある寒い夕方、西の weekend books さんへ出掛けた日のことです。ちょうどイベントの「庭マルシェ」の相談会か反省会かをなさっていた。若くて礼儀正しい男性や女性に、高松さんが私を紹介してくださった。私が東京のレッスンを、自由学園明日館で毎月行なっているというと、びっくり顔の人たちがいた。「僕たち来月、そこで結婚式を挙げるんです!」と仰ったのが、何を隠そうお花屋さんの giverny のお二人。日程を伺うと、なんとぴったり私の講座の日時ではありませんか。シンクロニシティ? セレンディピティ?

 ゾゾっとするほどの遭遇のおかげで、光栄にも素敵な結婚式にも参列させて頂き、以来時々お花をお願いしたり、油を売りに行ったり。愛らしい奥さん、Satomiさんは、私が新しい帽子を被って行けば決して見逃さず、「センセイ、かわいい~~」と褒めてくださる。可愛い人から可愛いと言われるのは、二倍にうれしい。ご主人の三保さんは、私と入れ違いくらいにロンドンへお花の勉強に行った方。彼の地での思い出話に花が咲く。トップの写真、ちっちゃなちっちゃな、チーズみたいなお家の置物も、giverny さんで頂いたもの。お花も小物もおしゃれ。




 これは今年 giverny さんにご依頼頂いた、母の日のためのミニカードです。なんの制約もなく、嬉しく有難く描かせてもらえて、デザインまで任せてくださった。母の日の前のお花屋さんは、徹夜態勢での仕事だそうです。今年も頑張られていると思います。このカードが、少しでもお役に立ったなら幸せです。(母の日の切り花やアレンジメント受注は終了されたようですが、鉢物はまだ店頭にあるそうですよ。)

 話戻って「油を売る」と言えば、weekend books さん。giverny のお二人は私の子どもと言っていい年代の方々で、いつも若いエネルギーを充電させて頂くのですが、weekend のおふたりは、ちょうど私を挟んでちょっと先輩のご主人、高松さんと、ちょっとお若い奥さま、美和子さん。知識豊かなお二人との同世代トークは尽きることがない。音楽、映画、本、文化、同じ時代を観てきた者同士の他愛ないおしゃべりが愉しい。

 多くの魅力的なイベントを次々企画されて、大忙しのお二人ですが、なるべくゆったりされているような時を狙ってお伺いする。おしゃべりしたいから。 




 これはアーティストの Uqui (雨氣)さんの作品。weekend books さんでの展覧会で、左と中央のお作品を分けて頂いたとき、「ほんとは10個も20個も欲しい」と私が口走ったのを覚えていてくれて、先日の三島のグループ展のお祝いにと、右のひと瓶をくださった。ちょうどお忙しい企画展の最中でしたから、観に行けなくてすみませんとのお言葉と共に。うれしかった。本当にありがとうございました。

 小さな小さな薬瓶の蓋に、美しい貝殻やサンゴのかけらが金継ぎであしらわれている。ラベルも中身も魔法がかっている。

 どこでどうやって、こんな不思議な作品を作る人々に出逢われるのでしょう。

 


 この13日、日曜日からは「Lu Ra Luu ~ル・ラ・ルゥ~2 あの日の少女たちへ」というお洋服やぬいぐるみやブローチ、ベレー、付け襟、かごバッグなどなどの展覧会が始まるそうです。来月6月3日からは「ドライフラワーミュージアム」、24日からはかごの展覧会「水無月のかごマルシェ」と、案内状も素敵です。




 都内や遠くからもファンが駆けつける素敵なお店。高松夫妻の笑顔とともに、私の木の葉のポスターもお客さまをお迎えしています。(光栄!)

 ぜひ、初夏の黄瀬の里へ♪

30 Apr 2018



ウォーホルへのオマージュ

 大型連休が始まり、公の休みにほぼ無関係人生の私も、なんだか妙にソワソワする。と言って、どこに出かけるわけもなく、たまった仕事、家事、庭仕事エトセトラ・・・の日々。5月のレッスンの準備もしています。

 今年の Hiro's Art Class では、毎回ある芸術家にスポットを当て、彼らの作品への尊敬の念とともに作品を作る「オマージュ」をテーマに制作を進めています。

 5月はペンとインクを使うレッスンをやりたいと、ずっと思っていた。それでアンディ・ウォーホルをやってみよう!と思いました。ご存知、70年代に地球をカラフルに染め上げたポップアート。その中でも特に特に華やかに、アンダーグラウンドと地上を直線最短距離で結んだような芸術を発明した人。

 キャンベルスープやセレブリティの肖像画も好きですが、私が惹かれるのは、この人がまだイラストレーターだった頃の作品群です。もう30年以上前に、まだ神宮前のワタリウムがギャルリーワタリだった頃、ウォーホルの版画展があった。その時に、初めてこのペンとインクの作品を知りました。以来もうずーっと、好きでたまりません。

 上は、猫の絵だけれど、他に花や蝶々や、アクセサリーや靴や、女性の横顔や天使などなど、本当におしゃれで愉しい作品を、山のように作っている。偉大な芸術家は、本当に働き者。先日観た藤田嗣治の「本のしごと」展でも思ったことです。







 これももうかなり前になりますが、ユニクロが、今となってはまだこじんまりしていた頃に出してくれたTシャツ。よくぞやってくれました! お店の中で拍手したくなったのを覚えている。もちろん!オトナ買い。

 彼がこのスタイルの絵を描くときの、独特のテクニックがあり、HICのレッスンではそれをご紹介したいです。またご自身の好きなテーマで資料を持って来てもらって、そこから洗練されたラインを起こすコツみたいなものも、お伝えできたらと思っています。仕上がった作品は、グリーティングカードに仕立てましょう。

 HICは単発でのご参加も可能です。詳しくはこのブログの lesson のページをご覧のうえ、お気軽にお申し込みください。まずはトライアルでと言う方には、画材をお貸ししますのでご安心を。

 5月の東京HICは20日(日)の午前~午後、沼津は17日(木)の午後です。今回も皆さんに、愉しんでいただけますように♪


27 Jan 2018




中川一政さん

   何事もせんと思ふことをずんと思切てするは本心也。
   かうせうかせまじきかと二途をわたるは血気也。

                沢庵和尚『東海夜話』より


 こんな風に書くと、私がこの本を読んだかのようですが、実際は画家、中川一政さんの本『腹の虫』にあった言葉。あるときここを読んで、それこそ「ずん」と腑に落ちたものでした。心当たりがあったのだ。沢庵和尚が剣法を説く言葉だそうですが、中川さんの言うように、「画家がきいてもどきんとする言葉」。


   一切のことを為すに当意即妙なり。
   あらかじめ設けてする事あるべからず。


 これも同じく。

 「血気」や「勝気」を、自分は好まないのだ。その時に思った。それは物心ついたころからずっとそうだった。

 この本には、ほかにもいくつか傍線を引いている。たとえば、


   目が進めば手が進むのだ。
   手が進むから目が進むのではない。
   学校は技術を教える。
   教えられることには限度がある。
   大切なことは教えられない。


 これは真実です。生徒さんにも折に触れ話してきた。美しいもの、感動する何かを観て、観て、観て、目を進ませましょうと。

 写真は水彩レッスンのあった木曜日、目白駅近くの和菓子屋さん「志むら」で買ってきた花びら餅です。きれいだなあ。

 美しいなあ。美味しそうだなあ。綺麗だなあ。この「なあ」を絵にするのだと言っていたのも、中川さんじゃなかったかなあ。


7 Sept 2017




掃除のハナシ

 昨日は、市の健康診断に出掛けました。私はこういうことにまったくマメではなかった。でもやはり、自治体が提供してくれる検査ぐらいは受けておかないといけない。それ相応の年齢になり、やっと自覚したところです。

 駐車場は一杯だったけれど、会場は満員と言う風ではない。意外でした。多くの皆さんは医療機関で、またはお勤め先の検査で、行っているのかな。

 わりに早く済み、午前中に届くものがあったのですぐに帰宅。何かと言いますと、ジャーン! コレです。↓ 




 スティック掃除機。

 お忙しく自宅で仕事をされているある方と、「掃除機をかけるのが面倒」という話になった。大きな掃除機をかけるのは週に一度くらいにして、毎日の掃除にはハンディ掃除機があればいいんじゃないかと仰る。なるほど、それはいいアイデアだと思いました。

 数年前までは、毎朝必ず掃除機をかけていた。それがいつの間にか億劫になり、数日おきに。色々理由はあると思うけれど、年齢とともにひとつの仕事を終えるのに要する時間が微妙に長くなっている。なら!と急げば、足の指をどこかにぶつけて骨折したりする。(一昨年の夏、それを二度もやりました。)掃除機を取り出すのも面倒。ホースをつないだり、コードを伸ばすのも、コードをしまうのも面倒。ま、一言で言って、ナマケモノ化している。

 ハンディ掃除機が欲しいのだと別の人に話したら、それはその方の家にもあるけれど、いつの間にか誰も使わず埃をかぶっていると言う。え、そうなの? そういう、ぶら下がり健康機みたいな末路のものなの?

 迷う。使わないものは、どんなにささやかなものでも、これ以上増やしたくない。

 でも毎日掃除できないストレス、というと大げさだけれど、床のごみや埃を見ると、こんな生活は、やっぱりやだなと思う。箒というテも考えた。(一本、使いやすいのを持っている。)埃が舞わないように、新聞紙を濡らしてちぎって・・・という昭和作戦もアリかなとは思ったけれど、あまり気が進まない。

 そんな時に読んだのが、この間もここで紹介した、有元葉子さんの「使いきる。」でした。有元さんは、このマキタの機種の「通販生活」バージョンを活用されているとあった。これがあれば、気付いた時にパッとゴミを吸い込める。日課に掃除の時間を設ける必要がないと。

 掃除の時間を作らなくていいなんて! 目からウロコがはらはらと落ちました。ちょうど某ポイントがたまっていた。ラッキー。タイミングよく自分へのプレゼントとなった次第です。

 


 早速使ってみる。軽い。私が手に入れたのは、ちょうど1キロの重さのもの。階段も全く苦になりませんし、ヘッドの小ささも便利。なにより引っ掛かって転びそうなコードがないのがいい。

 充電にちょっと時間がかかる(3時間)けれど、普通の掃除なら23分、強で12分、パワフルで8分。ちょっと短いんじゃない、とお思いでしょう? でもやってみると、小さな部屋たちをちょこちょこ掃除するには充分でした。

 そもそも掃除に時間を掛けたくないからコレを手に入れたのだ。ウルトラマンの胸のランプみたいに、時間内に仕事をする励ましになるかもしれない。

 他メーカーも色々出しているけれど、マキタのはお値段も手ごろでアイボリー一色のシンプルさが気に入りました。

 冷蔵庫と食器棚の間の隙間に立て掛けて、いつでもスタンバイ。この可愛い子を使いたくて、どこかにゴミは落ちてないかな~と、キョロキョロしている自分。コラージュ仕事の後の机周りでもよい仕事をしてくれそうな、正式名、「makita の充電式クリーナ」ちゃんなのでした。

31 Mar 2017



HAC沼津クラス、春の遠足

 昨日は申し分ない、春の日でしたね。

 Hiro's Art Class、略してHAC の沼津クラスでは、一年後のグループ展に向けて早くも始動です。地方都市ではなかなか見つからない素材集めに、そして新たなインスピレーションを得るべく、希望者を募って2班に分け、東京日帰りツアーを企画したんです。昨日はその先行隊5名と一緒に、蔵前~吉祥寺~青山と巡ってきました。

 私がいつも頼りにしている問屋さん、センスのよい素材や雑貨を扱うお店、並木容子さんの gente にも行きました。昨日は並木さんがお店においででいろいろお話を伺うことができたのもよかった。みんな大喜び。

 私は上のムスカリを頂いてきました。店内でもひときわ目を引くアレンジメントでした。この色彩にこの質! 小ぶりな背丈にもかかわらず、花も茎も葉も実にしっかりしていて(私も見習おう)、この様なムスカリを育てるのは簡単なことではないそうです。生産者さんに心を寄せる並木さんの言葉に、耳を傾けました。

 昨夜帰宅後コップに生け、朝起きて見たらすごく自然に、茎がそのポーズを自ら整えていた。夜中じゅうかかって、ゆっくりゆっくり踊っていたのですね。その姿があんまりきれいで、寝ぼけた頭が一瞬にして目覚めました。美しいものの持つ力って・・・。

 パート2も控えてますし、旅の詳細はお愉しみ。お天気にも助けられ、思った以上に充実の愉快な愉快な春の遠足でした。




 最後は、青山。東京メンバーの anzuさん邸へ。お部屋をレンタルスペースとして提供していただき、美味しいコーヒーをご馳走になって一休み&制作の相談など。犬の paseちゃんとも初のお目文字がかなった。

 来週も愉しみです!

29 Dec 2016



おしまいのページ

 文藝春秋の雑誌「オール讀物」の巻末、「おしまいのページで」の小さなカットを、一年担当させていただきます。先日、第一回の一月号が届きました。これは気に入っている四角いぐい吞みを描いたもの。この調子で手持ちの器を題材に、あと11枚描くつもりです。

 器を描くと気持ちが落ち着く。Instagram でフォローし合っているスコットランドの絵本作家、Alice Melvin さんが、だいぶ前だけれどこんなことを書いていた。

 
     <私のモットー>

     日々のスケッチブックに何を描いていいかわからなくなったら、
     ティーポットを描きなさい。または鳥でもいい。
     または小鳥が描かれたティーポットならなおいいでしょう。


 そしてその通り、小鳥の絵付けがされたブルー&ホワイトのティーポットを、色画用紙に色鉛筆で描いて切り張りしたスケッチブックが post されているのです。こんな投稿に接すると元気が出る。Instagram を始めてよかったなーと思います。 

 ※私のインスタグラムのページにスマートフォンから飛ぶには、こちらをタップしてください。登録していなくても見られますヨ。





パウル・クレー

 タブレットの調子がイマイチでショップに持っていったら、機種交換を勧められた。二年ちょっと使っていた前の機種からデータを移動してもらい、さてすぐ前みたいに使えるかと言えばそうではなかった。アプリを再びダウンロードしたり、PCのアドレスを使えるようにしたり、そういうことは自分でやらなくちゃならない。ややこしい。

 年々メモリーが目減りしている自分を痛感するねと、すぐ下の妹と話す。

 それに比べて、壁紙を替える、というカスタマイズは愉しい作業。今回はクレーの水彩画にしました。一発で決まった。本当はもっとグリーンぽくて澄んだ絵です。すごく気に入っています。
 



ダイアナ・クラール

 は、エルビス・コステロの奥さん。このアルバムを作るにあたって、コステロは協力をまったく惜しまなかっただろう。私世代にはたまらない選曲の、とても素敵なカバーアルバムです。

 古い車の古いカーステレオの、壊れたMDプレーヤーがなぜだか息を吹き返し、4年前にセットしてあったMDが突然鳴り出したのはついこの間のことでした。すっかり忘れていたけれど、この人のパリのライブが録音されていた。最後の、これはボーナストラックかな、スタジオ録音による 'Just the Way You are' 、ビリー・ジョエルの「素顔のままで」が、なにしろよい曲であること。このことに、これまたなぜだか急に気付いた。

 そしてこのアルバム、'Wallflower' はその延長線上に灯った12本のキャンドル。ママス&パパスの「夢のカリフォルニア」、イーグルスの「デスペラード」、カーペンターズの「スーパースター」、ギルバート・オサリバンの「アローン・アゲイン」、そしてタイトル曲のウォールフラワーは、ボブ・ディランの曲。ウルウルしそうな懐かしの名曲はまだ続く。

 歌にダイアナのハートがこもっていて、ぜんぶダイアナの曲になっている。ここのところ、毎日こればかり聴いています。大みそかもお正月も、たぶんしばらくはこればかりと思う。私の台所は。




2 Jun 2016



買っちゃった。

 物欲はない方。古いものを修理して使うことにムジョーの喜びを感じるタチです。

 この「ムジョーの喜び」という言葉は、庄野潤三先生のお作品の中、ご長女の夏子さんによるうれしさ最上級の表現です。以前私が古い包丁の柄をエポキシパテで直したことをブログに書いたら、旦那さまのK雄さん(作中ではトーサンとして登場)が読んで感心してくださった。そう夏子さんから頂戴したお便りにあったのもまた、勲章級のムジョーの喜び!でありました。

 が、これはもう、久方ぶりにどうしてもどうしても欲しくなってしまった。こればっかりは自分で作れない。なんという贅沢! とうとうストウブのお鍋を手に入れてしまいました!

 うれしかったな、届いたときは。あっちから見、こっちから見、無意味に何べんも蓋を取ったり持ち上げてみたり、移動させてはずっしりした重みを実感し、元に戻しては眺め、あのトリコロールリボンをつまみから外すまでに、軽く30分はかかったと思う。

 去年古くなった大炊飯器を処分し、小炊飯器をしまい、毎日のご飯は陶器のキャセロールで炊いていました。でも小さいキャセロールでは、MAX2合がせいぜい。炊き込みご飯となると、大きな土鍋を出して炊くしかない。しかしどうしてもうまく炊けない。やり方がまずいに違いありません。でも炊き込みご飯ってそうそう炊くものじゃないものだから、一向にコツがつかめないまま日々は過ぎる。とにかく、3合炊きのできる炊飯鍋を、ずっと欲していたんです。

 なのでこの立派なおフランス製にも、迷うことなくまずは日本のお米の炊飯作業からやってもらった。

 果して!これがほんとに美味しかった。喩えて言えば、お米粒が私に向かって一斉に、「こんな風に炊いてくれてありがとさん!」と言っている。こういうのを炊飯器のCMなどでは、「お米が立ってる」とシンプルに言うものだけど、スタンディングオベーションみたいに立ち上がって何か言ってる、とまではなかなか表現しない。でもまさにそういう感じだった。ほんとです。その図。↓




 炊飯に続く挑戦は無水料理。野菜庫のレギュラー野菜、キャベツ、人参、しめじ、それに玉葱、じゃがいもを適当に切って軽く炒め、ワイン代わりの日本酒と、茅乃屋の野菜だし。ベーコンのブロックと一緒にただクツクツ煮ただけで、これまた!

 昨日はがんもと大根と鶏ももの煮物。高齢の家族のためのやわらかおかずにも勝手がよい。蓋をすると、お鍋が防音設備の効いた音楽室になったかのように、中の気配がほとんどなくなるのが、今までのお鍋との決定的な違い。そして蓋を取れば仕上がりは完璧。マジックのようです。

 そうだったのか、ストウブ! しばらく台所のテンション、上がりそう。大事に使います。




 お鍋とは関係なく、昨日の朝はパンが切れていたので、とっさにパンケーキを焼いた。お八つにはマスカポーネと粒あんをはさみ、どら焼きに。焼きは下手でも、美味しくできました。 



 これは IKEA で最近買った台ふきですが、使いやすいし、色が悪目立ちせず汚れも目立たないベージュ色。マイクロファイバーなのに、手にまとわりつく感じが無いのもうれしい。3枚セットで2枚がこれ。あと1枚も同色で、眼鏡やPCのディスプレイ、スマホなどを拭くのに便利なセーム皮みたいにきめ細かい素材でした。そちらは仕事部屋で愛用しています。