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3 Jun 2025


 


It's a Good Day

 イギリスのジャズシンガー、Clare Teal のアルバム 'They Say It's Swing' で知ったこの曲は、ペギー・リーと当時の夫、デイヴ・バーバーが作曲した1946年のヒット曲。instagramの投稿にはBGMとしてシェアしました。

 歌詞を読むと、「大河 蔦重」の一週前、太田南畝が放った「めでたし」に通じる人生讃歌に思え、訳してみたくなった。

 
  歌を歌うにめでたき日
  前進するにめでたき日
  何も間違っちゃいないよね
  朝から晩までめでたき日

  靴を磨くにめでたき日
  鬱を払うにめでたき日
  得るはあっても失うはナシ
  朝から晩までめでたき日

  お天道さんにおはようさん
  日は上り輝いてる
  すぐに出発できるよね
  ここゾと気合を見せたなら
  通行証は君の手に

  病気を治すにめでたき日
  料金払うにめでたき日
  深呼吸しよう 薬を捨てよう
  朝から晩までめでたき日



 レッスンの無い日はたまっていた片付け作業、庭仕事、欲しかったものを工夫して作ったり、絵を描きたい気持ちをちょっと脇に置いといて、さもない「めでたき事」をするのが愉しくてなりません。

 この日は、だいぶ前にインテリアファブリックの某輸入会社で求めたサンプルの布を正方形に袋縫い。パン生地を発酵させる際の保温用カバーを作りました。この生地が好きで好きで、以前ひざ掛けに仕立てて、クラフトの個展に出したこともあります。料理研究家、野口英世さんが気に入ってお求めくださり、ブログで紹介してくださったのは有難き思い出です。

 ウールのように見えるけれど、ずっしり重くてちょっとひんやりする。麻、または麻と何かの混紡だと思う。ソファーのカバーやクッション、カーテンなどに使われる上等な布。色も明るさの中に落ち着きがあって好みだし、こんなのもう二度と出逢えないよなぁ・・・。そんなわけで残り数枚を出し惜しみ。なかなか手が付けられずにいたのでした。

 でも、そんなこと言って後生大事に取っておくような年齢ではなくなってきました。好きな物はどんどん暮らしに生かすべし、です。

 コラージュクラスもその方向へ向かっています。新たに素材を買うこともたまにはアリですが、なるべく「今ここにあるもの」をめでたき何かに生かそうという試みを実践中です。またこちらでもご紹介したいです。



10 Dec 2020

 



小鳥たちのために

 小鳥を描きたいという生徒さんに言うアドバイスは、小鳥じゃなくて木の葉を描くような気持ちでまずは形を取りましょう。それから、お顔のこと。特に目の描き方。小鳥の目は本当に愛らしいから、ドギツクならないように。あるちょっとしたヒントをお伝えします。足の踏ん張りの描写も、加点の高い技。

 上の絵は、イギリスで幸運なときにだけ見かけるブルー・ティットという小鳥です。ご覧のように、青い帽子を被っている。ものすごくちっちゃい。ひゅっと目の前を横切るとき、流れ星を見たように幸せな気持ちになる。

 でもこの青い帽子をかっちり描くと、坊主頭の一休さんみたいになっちゃう。だからふわふわっと羽毛を感じさせるように、色鉛筆でやさしく描いてみた。羽の部分にも色鉛筆のタッチを加えています。

 一発でこんな風にうまくゆくことはまず無くて、何べんも失敗して、少しずつシンプルにしながら「私のブルーティット」「私の小鳥」が生まれる。シンプルにする過程で、この小鳥に私が抱く思いが、ギュッと濃縮されてゆく。

 実は今日は大変だった。二階の父の使っていた部屋を来週からの大改造に向かって毎日掃除しているのですが、今年の春、雨戸の戸袋に、たぶん雀たちが巣を作っていた。ピーピーと賑やかだったから、そのことは分かっていた。父は何年もの間、2か所の雨戸を締めきりにしていた。今思えば、さあここに巣を作ってくださいと言わんばかりに。隙間から親鳥たちが入って、天敵からも嵐からも完全にシャットアウトされた、恰好の子育て部屋にしていたのだ。

 困った時にスーパーマンのように助けてくださるSさんにお願いして、掃除してもらうことになった。雨戸を一枚外し、戸袋の中をのぞいたSさんの後ろ姿がギョッとしていた。

 結果を言うと、45リットルのごみ袋にほぼ一杯の藁や小枝が、これでもかこれでもかと出てきたのです。奥の方は、土のように固まっていたという。たいへんな作業の末、窓は何年もの時を経て、全開された。夕日が美しかった。

 この戸袋から、何羽のヒナが巣立ったのだろう。来年からはゴメンネだけど、その分私は、せっせと小鳥の絵を描こうと思う。


31 Jan 2016




プチ・D I Y

 寒い曇り空で、家の中に縮こまっていたら、眠くなって眠くなってどうしようもなくなった。ひと眠りする代わりに、ホームセンターへ行くことにした。よし、行こう!と思ったら、もやもや靄みたいに立ち込めていた眠気も、きれいに晴れて消えていた。

 私の元気のもとランキングでは、おせんべいを食べることと、ホームセンターへ行くこと、この両力士がいつも上位で、花道の奥、出番を待っているのです。

 ホームセンターに行ったら、帰ってきてすることはただひとつ。「D I Y」です。昨日は古い仕事机の上に、白く塗装されたベニヤ板を寸法にカットし、角にやすりを掛け、真鍮の細い釘で打ち付けて貼る、というのをやった。もうずっと前から先延ばしにしていたアイデア。見違えるような明るい机になった。引き出しの取っ手の部分を白くペイントしたら、デザイン的にも完璧かな。これで制作途中を自然光で撮影できる。画像をINSTAGRAMにもUPできるというものです。(と言うか、さきほどさっそくUPしましたので、よかったらご覧ください。)

 釘を小さなハンマーで打ち付けていたら、そのトントンというリズムと共に、幸せエネルギーが湧いてきた。忌野清志郎の「ナニワ・サリバン・ショー」という映画の中で、ゆずの片方の人(お客役)が、もう片方の人(お好み焼き屋の主人役)に、「最近テンション上がらなくってさー」と愚痴るシーンを思い出した。「テンション上げるには楽器でしょう」と言って、お好み焼き屋の主人はどこからともなく現れたタンバリンを、お客に投げ渡す。お客役の方がそれを叩きながら「イー、イー、イー・・・♪」と清志郎の「キモちE」を歌いだす。速攻でテンション上がり切り、清志郎のライブに飛び入りするという設定。昨日の私のトンカチはまさにそのタンバリンでした。

 机ヨーシ。あとは、「筆置き」です。バルサ材の細いのを一本買ってきた。それをカットして木工用ボンドで接着し、上の写真のような筆置きを作りました。イギリスの友人で画家のミリアムがやっていたのの真似で、彼女は黒く塗っていた。計算もせずにカットしたから、溝が2本。もう1本欲しい。また元気のもとへ出掛ける口実ができました。