6 Jan 2023

 


 なぜかわからないのですが、夏はコーヒーが飲みたくなる。冬はだんぜん紅茶。どちらも仕事をしながら、一日に何杯も飲みます。当然、お財布に優しい銘柄を常備しています。

 コーヒーは成城石井のフレンチローストか、カフェイタリアーノ。紅茶はこの PG Tips です。いつもアマゾンで購入します。

 この度、初めて国産 PG Tips を購入してみました。日本の軟水に合わせてブレンドしてある、とかなんとか・・・。

 この紅茶が好きなのは、とにかく濃く出る。ミルクティーに最適だからです。日本用ブレンドもそこをきっちり押さえてくれてるだろうか。それが不安で、前回は躊躇したけれど。明日の朝が愉しみ。また報告します。

 他にも日本仕様ということで、違う点がいくつかありました。

 まずパッケージがしっかりしています。イギリスからの直輸入品は簡素な紙箱入り。紙箱を開けると、なんとティーバッグがむき出しで入っている。向こうではそのワイルドさが当たり前とはいえ、ここは日本。誰もがちょっとひるむでしょう。通常は紙箱の外に透明の包装パックがなされているけれど、なんとそれさえ無しに前回届き、私でさえちょっとギョッとした。しかも紙箱がつぶれて破れていた!

 で今回、やはりこのコロナ禍。衛生面を考えて国内ブレンドにしたのでした。

 130個!のピラミッド型ティーバッグが入った、しっかり厚手のプラスチック大袋です。糸もタグも付いていないピラミッド、その材質も日本仕様で新鮮でした。本場イギリスのざっくりした材質とは違う、薄ーい、繊細ーな不織布でした。微細な粉の一粒だって通さないゾ、の心意気を感じます。




 ところでお教室にみえる生徒さんたちには、これとは別のちゃんとした高級(?)紅茶をお出ししますが、気が付いたのはミルクを入れる方が意外と少ないこと。うちは豆乳だから?かもですが、ストレートで飲まれる方がほとんどです。

 この国産 PG Tips が普及して、日本でもイギリスみたいに、濃いめに淹れるミルクティーが人気になるでしょうか? 

 紅茶にかかわる思い出話。向こうにいた頃、住んでいたフラットの窓ガラスを二重窓にする工事が入ったときに、作業をするお兄さんたち、20代くらいの若者でしたが、ちゃんとマイマグカップとポットのお茶を持って来ていた。陶器のマグカップですよ。休憩時間に飲むんです。oh, England! と感動したものでした。

5 Jan 2023

 


 今年の干支にちなんで、久しぶりにこの作品を飾っています。20代の頃、当時まだ新宿区河田町のフジテレビ敷地内にあったフジテレビギャラリーで観て以来、大好きになった彫刻家、バリー・フラナガン / Barry Flanagan の作品「三日月と釣り鐘の上を跳ぶ野兎」'Leaping Hare on Crescent and Bell' です。

 その後、ロンドンのギャラリーで再会。その後また1991年にフジテレビギャラリーで再会。一度観たら忘れられない彼の彫刻は、日本では箱根彫刻の森美術館や世田谷美術館の庭でご覧になれます。他にもちょっと調べたら、名古屋、福岡、群馬、宇都宮などで観られるらしい。世界中に散らばった、フラナガンの兎や生き物たち。ロンドンのリバプールストリート駅では、まさにこの作品の巨大なものがあって、迫力でした。

 私が絵を描く仕事をフルタイムで始めた頃に出合ってずっと、フラナガンの野兎は、時には草むらに何年も隠れ、そうかと思うと突然跳ねて現れる。そのたび小さなショックを与えられる。この野兔はじめフラナガンの遺した生き物の作品群は、自分にとって、不思議の国のトリックスターのような存在です。




 ところで、今年の大河ドラマ「どうする家康」の番組宣伝を観ていたら、家康を囲む家臣たちと家康の像が、ちょっとトールキンの「指輪物語」'The Lord of the Rings' の主人公、フロド・バギンズと仲間たちのように感じられ、興味をそそられました。動的であり不安定。緊張感とユーモア。相反するものが同居する、いかにもイギリス的ファンタジーからいくらかでも影響を受けて制作されているとしたら、ちょっと面白そうです。

 バリー・フラナガンの彫刻もまさに。手元に3冊ある展覧会のカタログを、久しぶりに読み解きたくなってきました。出合って以来、40年近くも経った自分に響くことが、またいくつも見つかりそうです。

3 Jan 2023

 


 新しい年が始まりました。昨日は趣のあるお庭が素晴らしい大中寺までウォーキング。夕方で人の気配もない境内にまだ残り、夕日に映えるもみじ。星形の落ち葉がときに音を立てて舞う中、妹と静かに散策させて頂いた。こういうのもいいなと思いました。 




 昨年中は多くの方に支えられ、助けられ、感謝の連続の一年でした。大晦日に記したように、もっと描きたいし、もっと書きたい。それは毎日をより深く味わうことにつながるから。いくつかの節目を越えた今、ペースを整え新しいリズムを感じながら、ゆっくりと歩を進めてゆこう。そんな思いです。

 今年もどうぞよろしくお願いします。