17 Oct 2020

 



HAC、HIC、HAP

 ホップ、ステップ、ジャンプ、みたいな。

 今月、26日から、いつもお世話になっている銀座のAC, ギャラリーで、東京クラスのグループ展を行ないます。この時期の開催については悩みました。しかし、ギャラリーの予約を取り消すわけにはいかない。無理をして延期したとしても、来年状況がどうなっているかもわかりません。

 会場の接客はギャラリーのスタッフの方にお任せし、当番を設けない。もちろんあの夢のようなオープニングパーティも諦める。しかしオンラインでの発表をすることで、足を運べない多くの方、海外の方にもご覧頂けるし、と決断しました。

 5月からLINEやZoomを使ったオンラインレッスンをスタートしましたが、先の見えない状況の中、HAC(Hiro's Art Class = ミクストメディアのレッスン)では、オリジナルのハンドメイドカードを制作する事に、まずは没頭しました。

 作るにあたって、そのカードをグループ展で販売してはどうか。そして売り上げを、以前協力させて頂いたご縁のある「ユニセフ」に寄付してはどうかと提案。ささやかではありますが、コロナ禍のなか、世界各地で困窮している子どもたちの役に立てばと言う願いです。メンバーも快諾してくれました。Hiro's Art Project = HAP のスタートです。

 「コロナで寂しくて残念なグループ展だったね」としてはいけない。年々オーガナイズ能力が低下気味の講師ですが、それだけは強く思っています。コロナに勝つとか負けるとかじゃなく、アートがこんなときにどんな風に自分を励まし、他を励ますのかを確認する、実験のような気持ちでもあります。

 自分の4月の個展は搬入日に、若い頃から大好きだったコメディアン、志村けんさんの訃報(どんなにか無念だったことでしょう・・・)。お客さまも、ごく限られた方のみがいらしてくださっただけで、会期も短縮して緊張の中終えました。残念でしたが、終えることにほっともした。自転車で来てくれた、友人で画家の武藤良子さんが帰り際「生き延びましょう!」と言ったのが忘れられない。銀座はゴーストタウンのようで、その言葉が切実に響く暗い時期でもあったから。

 自粛期間中、そのあとも、メンバーは集中して素晴らしい作品やカードを仕上げてくれました。そのほとんどは、素材を新たに買い求めるのではなく、自宅にあったものをリユースし新しい命を吹き込んで生まれた作品、また身辺に題材を得た作品です。講師として、この16名のレイディーたちのこと、本当に誇らしく思います。

 展覧会の詳細については、exhibit のページをご覧ください。河田のインスタグラム、そしてこのブログの中に、'hac & hic' と 'charity' というページを作り、そちらに出品作品と、カード作品の画像をアップしてゆきます。

 華麗なウェブギャラリーではないですが、きっと愉しんでいただけるよう、せっせと撮影しているところです。

 ご覧いただき、チャリティにもご賛同いただけましたら、とてもうれしいです。よろしくお願いします。