〇月✕日
2024年のミニカレンダー。メニューバーの'shop'ページにお知らせを更新いたしました。
近年興味のある風景画を4点、それに花と小鳥、そして美味しいもの(水彩クラスのメンバー、T美さんの作られる美しいスイーツを2点、それに同じく水彩クラスのN子さんの苺の小鉢を描かせて頂いた)など、水彩作品をプリントしました。
入稿作業は、これも水彩メンバーのH奈さんにお助けいただき、なんと幸運な私でしょう。皆さまに感謝しながら、2024年も絵を描き描き、明るく過ごしたいなと願っています。
今年は昨年までと紙質を変え、お値上げせずに、厚紙のフォルダーとステッカーをお付けすることができました。
沢山のご希望のメールをお待ちしています。
〇月✕日
水彩クラスの課題のお返事を投函するのに、往復歩くと40分弱かかるポストまで出かけました。よい運動になりました。
途中、毎年この時期になるとツワブキの花が咲く場所があります。木陰に元気よく咲いている。ちょうど朝日を浴びて、万太郎風に言うと「輝いちゅう」! 写真に収めて帰宅。
デジタル画を描くのは、夕飯後です。信じられないほど辛いニュースに気候変動。世界中の誰もが、不安な気持ちを抱えて日々を送っています。私もモヤモヤが消えない日がある。そんな時の大きな救いが、一日の終わりのスケッチなのです。
で、描きました。
描くとスカッとします。自分の中のものを、全部吐き出す感じです。
考えたら、子どもの頃からそうです。その日一日、学校であったことを親にダーッと話す。日記に書く。そのうち絵を描くようになってからは、言葉にできない思いをそこに込める。とにかく、いつも心をまっさらな状態にしておきたいのですね。そうでないと、次の感動が内に入ってこないから。
この単純な絵には、私が毎年愛でている路傍のツワブキに対して抱いている思いが、少しは込められたと思います。
ホックニーを観てからデジタル画に夢中になっているわけで、ご覧の通り影響をたんまり受けています。真似じゃないか、と言われるかもしれません。ホックニー自身がそれについて語っているのをずっと前に読んだことがあります。
「描いてはいけない絵などないのだ」
ホックニーは、若い頃からピカソに大いに影響を受けている。ピカソそっくりの絵を描いたりもしています。なぜなら描いてはいけない絵などないのだから。
この事に関し、あるフランスの漫画家の言葉を、作家の中島京子さんが紹介していたのも印象に残っています。
「影響を受けることは芸術家の仕事です」
こういう自由な考えが、テクニックを駆使して小手先の仕事をすることよりなにより、大切なことではないでしょうか。ことあるごとに、水彩クラスの生徒さんにこの話をしています。自分自身もそのことを忘れぬように。
〇月✕日
もうじき12月。ということは、今年も暮れてゆくということですね。早い!
コロナ禍のあと、以前と同じような大人数の対面レッスンをほとんどしなくなり、そのことについてご意見を頂くこともありました。
でも自分にとって自然なことをするのが一番と、わがままを通させてもらっています。自分らしく生きていることでこそ、新たな感動や出会いが生まれ、次のステップに繋がるような気がするからです。
でも年のおしまいくらいはお顔を合せて、一年に感謝するのもよいことですよね。12月は、東京は古巣の自由学園明日館で、沼津はプラサヴェルデで、ワークショップを開きます。
何を作ろうかなと思い、これを選びました。タグカードです。
ちょっと変わった紙を集めてみました。それらを重ねて重ねてパチンとまとめて、少しデラックスなカードにするんです。
美しい紙を撫でながら、みんなで一年を無事に締めくくれますようにと、準備をしているところです。