〇月✕日
一昨日から昨日に掛けて、我がPCが反乱を起こし、かなり参っていました。皆さんも経験がおありでしょう。毎日便利に使っている分、フリーズで画面真っ白になったりしたら、頭も真っ白。心臓は鼓動を速め、いやな汗が吹き出し、この世の終わりのような気持ちになる。
タブレットで色々検索し、試みて、そして辛抱づよく1時間も2時間も待ってみたり、放電作業をしたりして、ああ、直った!と思いきや、翌日またトラブル。いよいよオシャカ?と諦めかけた時に、やっと元に戻ってくれました。しかも前よりサクサク動くではありませんか。PCに、おちょくらたような気分です。
おそらく何かのアップデートかバージョンアップ? よくわかりません。でも、とにかくホッとしました。
こういう時にいつも考えるのは、「こんなこと、自分にいつまで出来るんだろう」ということです。こんな私でも今やデジタル画に夢中なことだし、やれるところまでは頑張りたい。お若い生徒さんや友人たちに、私の年齢でZoomを使ってオンラインレッスンをしていることを、よく誉めて頂きます。そうか、この先は彼女たちに質問して、なりふり構わず助けてもらえば、何とかやってゆけるかもしれないぞ。何卒よろしくお願いします。
AIの世界は急速に進化し、偉い先生ががさっきTVで語るには、「一言一句、文章を考えて書いていた頃があったんだよね」などと言う時代がもう近いらしい。じゃあ、人は何に頭脳を使うのかと言えば、AIに指示や質問を出すセンスのようなものが、どうも問われようになるそうです。優れた作家ではなく、優れたプロンプターが文学賞を取ったりするのかな。
SFの世界。フィリップ・K・ディックの「電気羊はアンドロイドの夢を見るか」=映画の「ブレードランナー」で描いた世界に、人類は着々と近付いているのですね。
〇月✕日
そのうち、ヴァージニア・ウルフのようなアンドロイドも生まれたり?・・・いや、しないな。彼女ほどの複雑で繊細な思考は、そんなに簡単には真似できない。
夜のデジタルスケッチで描きました。
人物は滅多に描かないのだけれど、なぜか突然描きたくなった。弾みになる一枚が描けました。好きなアーティストシリーズ、試みたくなりました。
〇月✕日
レッスンでデモンストレーションをするとき、喋りながら絵を描くことが多いです。集中しすぎたり、神経質にならずに描けるから。
先月ペン画を竹ペンでドローイング。今月着彩してみたものです。題材は生徒さんが自作のカップに生けられた花の写真。あんまり素敵で、描きたい気持ちが走りました。
有機的なペン先は、紙との摩擦が心地よいです。インクの紙への「着き」がなんとも気持ちよい。ペン先や筆先が身体の一部のように感じられたら、その「着き」を感じることが出来ます。絵を描くことは、テクニックや題材選びよりなにより先に、その「着き」を味わうことのような気がする。挿絵画家の風間完さんの本で学びました。
〇月✕日
アフロヘアの稲垣えみ子さんの文章が好きです。もちろんひと月の電気代200円以下、というのは、逆立ちしても真似できませんけれど。
ウクライナとロシアの戦争だけでも辛かったのに、イスラエルとパレスチナの間の一層の暴力まで始まってしまい、やりきれない。映像を平常心で観ていられない。自分に何が出来るだろうと考えない日はない。
稲垣さんの意見はこうだ。
「人権や法の支配という大義は溶けた できることは周囲の人と助け合いながら生きていくこと」
「蝶の一つの羽ばたきが歴史を変えていくように、ある日ある時にある場所で普通の人が生んだ一つの差別、一つの憎しみ、一つの暴力、一つの沈黙、一つの無関心が積み重なった結果が今なのだ。ならば私にできることは今この時、この場所で、一つの親切、一つの許しを積み重ねていくことしかないんじゃないか。綺麗事である。でもやはりそれしかないように思う」
AERA dot. の稲垣さんの連載、面白いです。
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