秋がやってきた
また間が空いてしまいました。このブログ、instagramの手軽さに、すっかり負けています。
作家のヴァージニア・ウルフは、「書き残さなければ、無かったも同じ」と言っている。もちろんブログもSNSも無い時代。せっせと日記を綴り、後世に遺した。
比較にならない小者・・・ちっぽけな私ですが、ウルフのスピリットを思い出し、超・久しぶりにこちらのページを開きました。
備忘録のような、この1週間の日記です。
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〇月✕日
NHK朝の連続テレビ小説「らんまん」が終わってしまいました。今まで朝ドラにはほとんど興味の無かった私なのに、朝の8時を待ち遠しいとさえ思った。この不安な時代の人々に、真の勇気を与えてくれるドラマでした。明るくて、悲しくて、勇敢で、切なくて、どの登場人物も愛おしい、「愛に満ちちゅう」物語でした。
原作と脚本の長田育恵さんの才能、俳優の名演、演出の妙、制作者、スタッフ全ての細やかさ、音楽のバリエーション、次に何を見せてもらえるんだろう。毎朝ドキドキし、ワクワクしました。
わたし的にはまだ終わらせたくない思いでいっぱいなため、しつっこいなぁ・・・ですが、オンデマンドで第一回からもう一度見直しているところです。一度目には気付かなかったこともある。なので、ロス感すっかり克服です。
「らんまん」の最後の方で、竹男と綾が沼津の酒蔵を手に入れ、藤丸とともに移り住む、という展開があったのもうれしかった。沼津の原と言う場所にある「高嶋酒造」のお酒は美味しい。ですが、このラベルは知りませんでした。初めて入ったスーパーで偶然見つけました。レトロで桜のトリミングがまさに「らんまん」なデザイン。シンクロニシティに小躍りしました♪
〇月✕日
10月のコラージュクラスのためのサンプルを作る。毎回企画は私の思い付き。以前、カルチャースクール的なところで講師を・・・とお話を頂いたこともあるのですが、カリキュラムをきちんと組んでいては、私の「気まぐれ力」はなかなか出せないと思い(なんて尊大な!)、今のこの形が気に入っています。生徒さんたちはこんな私を信じてくれて、毎回面白がってくださる。いつも皆さんの冒険心に支えられています。
今月は大好きな陶芸家、ルーシー・リーのオマージュで、粘土細工をすることにしました。未知の素材を扱う時は「賭け」ですが、外れることはあまりない。今回も面白いサンプルが生まれました。生徒さんたちの方がこのサンプルより、ずっと上出来なものを作られるに違いない、という予感大です。
〇月✕日
10月のコラージュクラス、材料が次々到着する。近所で調達できそうなものは、買いに行く。無事そろったので、袋に詰めた。開けた瞬間「わー!」と感じてくれたらいいなと願いながら詰めてゆきます。毎月がサンタクロース。Zoomレッスンの方たちへは、レターパックにパッキング。
〇月✕日
郵便局でキットを発送してから、年に一度の特定検診へ。しかし病院って、なぜこんなにも疲れるのでしょう。
帰宅後少し休んでから、亥子(いのこ)の先輩、N子さんがお電話をくださったのでかけ直す。涙が出るほど面白いお話をいくつも聞かせてくださる。疲労がみるみる消えてゆく。希望が湧いてくる。節目節目で、いままでどれだけ助けて頂いたことか。電話を切ったあとは決まって清々しく、身体がポカポカし、生き返ったようになる。ありがたい思いでいっぱいになる。
BBCの記事で読んだ。先日亡くなったイギリスのあるコメディ俳優の言葉。「『ビタミンL』は大事だよ」。'L' は’Laughing’ の’L’ 。賛成!
〇月✕日
日本ヴォーグ社の雑誌「私の花生活」巻頭のエッセイを書く。夕方までかかっても、推敲の余地だらけの原稿しか書けない。何を言いたいのか、芯が見えてこない。ある作家のある言葉を紹介したい。でも説明しても仕方ない。こういうときは無理をしないで、明日の朝に任せたほうがよい。
夜は、Aさんに頂いた冬瓜で煮びたしを作った。これが美味しかった。有元葉子さんレシピを参考に、プチトマトとオクラを合せる。有元さんの創られるお料理には独特なテクスチャーと色彩があるように思う。絵を描くようなセンスに、ハッとさせられます。
〇月✕日
昨日の続き。気持ちも新たに原稿を書き上げ、送信。編集長のAさんは、いつも明るく弾むような元気をお持ちの方。メールの返事も驚くほど速い。そして短くスパッとわかりやすい。仕事ができる方の習慣。少しでも見倣いたいもの。