25 Jul 2016



片付けとご褒美

 6月、7月と、イベントが重なったこともあり、いつにも増して時が慌ただしく過ぎてゆきました。先週、7月のレッスンを無事に終え、そろそろ先送りにしていた仕事に取り掛かろうかと。が、昔から試験勉強の前と次の仕事に向かう前には、まずアレですよね。引き出しの中の整理、または部屋の片付けから。

 こまごましたコラージュ素材や、資料の本、失くしては行けない書類に、頂いたお手紙などなどが、クレイジーキルトさながらに散りばめられた(いえ、単に散らかった)部屋を前に、「ひとつずつ、ひとつずつ・・・」のおまじないを唱えながら、座ったり立ったり、背伸びしたり椅子の上に上ったり、記憶の糸をたぐりよせたり、おつかいやゴハンや、大事なお八つタイムもはさんで、まだ不満も残りつつだけど、なんとかスッキリさせました。ふー。

 上の写真は、重たい美術書を畳の部屋の座卓の上に並べたところ。本棚にしまいっぱなしで、取り出すのも億劫になっていると、湿気て古い本から順にシミが出てかび臭くなってしまう。虫干しと思って並べたら、海外のインテリア雑誌によくあるように、出しっぱなしも案外いいかもと思う。もっと気軽にページを開いてインスピレーションを刺激させなくちゃ、高価な美術書が泣きますものね。
 



 これはその片付けのご褒美。イギリスの定番ケーキ、ヴィクトリア・サンドイッチです。本来はスポンジケーキを2枚焼き、そこにラズベリージャムを挟むものらしいのですが、私は包丁で2枚にさばき(?)、マスカルポーネチーズを薄くと、お庭になった実で山口さんが作ってくれた「さくらんぼジャム」(庄野先生のご本を思い出します)をたっぷり。最高に美味しいヴィクトリア・サンドイッチができました。

 実を言うと私は、体質的にこういうものをあまり食べてはいけない。50代になったらアレレと言う感じにそんな身体になってしまって、普段はお煎餅ばかり頂いています。が、たまには愛らしいスイートなお菓子も、少しでいいから頂きたい。自分で作れば、油もノンコレステロールに。ミルクではなく豆乳にしたり、お砂糖の量も加減ができます。山口さん特製ホームメイドのジャムは優しいお味。先日、スタンプワークのラベルも素敵な、ガラス壜に実がゴロゴロ覗く苺ジャムも頂戴したので、少ししたらまた贅沢「ヴィクトリア・サンドイッチ2世」を作りたいなと思っています。

 イギリスらしい簡素なケーキはミルクティーとよく合って、何より簡単にできて、いつになく涼しい夏の午後にぴったりのお菓子でした。