気分を「そっち」に持ってゆく工夫は、いつもしています。どうしたらごく「自然に」描いたり物を作ったりする事ができるか。ヘンな力が加わらずに。
水彩の絵日記が愉しく、そうだ!コラージュで日常を貼ってゆくのもいいなと考えました。
今年も暮れてゆきます。
午後、「ナマモノ」のラベルが付いた宅急便が届きました。「ん、ナマケモノ?」と一瞬読み間違える。それほど自分、ノロノロしている。それでもここ数日は、小掃除に庭掃除、神棚、仏壇の掃除、しめ縄飾り、買い物など、それらしいことに費やして今に至る、です。
今年は三つの作品に大きく感動し、影響された年でした。ひとつはNHKの朝ドラ「らんまん」。それから東京都現代美術館のホックニー展、それから先日観てきたヴィム・ヴェンダース監督、役所広司さん主演の映画「Perfect Days」。この三つにはきっと何か共通点がある。少なくとも、自分の中では。そうでなければ、こんなに圧倒的に影響を受けるわけがない。
夜空の大三角形のようなこの三作品の教えを胸に抱きながら、精神的に温かな気持ちで一年を終えることが出来ることが有難いです。
今年は今までと違う場所ですが、夕刻「終の日の入り」も拝んできました。来年もこの気まぐれブログ、時々覗いてやってください。よろしくお願いします。
どうぞ皆さま、よいお年越しを。
〇月✕日
一昨日から昨日に掛けて、我がPCが反乱を起こし、かなり参っていました。皆さんも経験がおありでしょう。毎日便利に使っている分、フリーズで画面真っ白になったりしたら、頭も真っ白。心臓は鼓動を速め、いやな汗が吹き出し、この世の終わりのような気持ちになる。
タブレットで色々検索し、試みて、そして辛抱づよく1時間も2時間も待ってみたり、放電作業をしたりして、ああ、直った!と思いきや、翌日またトラブル。いよいよオシャカ?と諦めかけた時に、やっと元に戻ってくれました。しかも前よりサクサク動くではありませんか。PCに、おちょくらたような気分です。
おそらく何かのアップデートかバージョンアップ? よくわかりません。でも、とにかくホッとしました。
こういう時にいつも考えるのは、「こんなこと、自分にいつまで出来るんだろう」ということです。こんな私でも今やデジタル画に夢中なことだし、やれるところまでは頑張りたい。お若い生徒さんや友人たちに、私の年齢でZoomを使ってオンラインレッスンをしていることを、よく誉めて頂きます。そうか、この先は彼女たちに質問して、なりふり構わず助けてもらえば、何とかやってゆけるかもしれないぞ。何卒よろしくお願いします。
AIの世界は急速に進化し、偉い先生ががさっきTVで語るには、「一言一句、文章を考えて書いていた頃があったんだよね」などと言う時代がもう近いらしい。じゃあ、人は何に頭脳を使うのかと言えば、AIに指示や質問を出すセンスのようなものが、どうも問われようになるそうです。優れた作家ではなく、優れたプロンプターが文学賞を取ったりするのかな。
SFの世界。フィリップ・K・ディックの「電気羊はアンドロイドの夢を見るか」=映画の「ブレードランナー」で描いた世界に、人類は着々と近付いているのですね。
〇月✕日
そのうち、ヴァージニア・ウルフのようなアンドロイドも生まれたり?・・・いや、しないな。彼女ほどの複雑で繊細な思考は、そんなに簡単には真似できない。
夜のデジタルスケッチで描きました。
人物は滅多に描かないのだけれど、なぜか突然描きたくなった。弾みになる一枚が描けました。好きなアーティストシリーズ、試みたくなりました。
〇月✕日
レッスンでデモンストレーションをするとき、喋りながら絵を描くことが多いです。集中しすぎたり、神経質にならずに描けるから。
先月ペン画を竹ペンでドローイング。今月着彩してみたものです。題材は生徒さんが自作のカップに生けられた花の写真。あんまり素敵で、描きたい気持ちが走りました。
有機的なペン先は、紙との摩擦が心地よいです。インクの紙への「着き」がなんとも気持ちよい。ペン先や筆先が身体の一部のように感じられたら、その「着き」を感じることが出来ます。絵を描くことは、テクニックや題材選びよりなにより先に、その「着き」を味わうことのような気がする。挿絵画家の風間完さんの本で学びました。
〇月✕日
アフロヘアの稲垣えみ子さんの文章が好きです。もちろんひと月の電気代200円以下、というのは、逆立ちしても真似できませんけれど。
ウクライナとロシアの戦争だけでも辛かったのに、イスラエルとパレスチナの間の一層の暴力まで始まってしまい、やりきれない。映像を平常心で観ていられない。自分に何が出来るだろうと考えない日はない。
稲垣さんの意見はこうだ。
「人権や法の支配という大義は溶けた できることは周囲の人と助け合いながら生きていくこと」
「蝶の一つの羽ばたきが歴史を変えていくように、ある日ある時にある場所で普通の人が生んだ一つの差別、一つの憎しみ、一つの暴力、一つの沈黙、一つの無関心が積み重なった結果が今なのだ。ならば私にできることは今この時、この場所で、一つの親切、一つの許しを積み重ねていくことしかないんじゃないか。綺麗事である。でもやはりそれしかないように思う」
AERA dot. の稲垣さんの連載、面白いです。
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カレンダー、今日までにご注文くださった皆さま、遅くなりましたが本日投函しました。スマートレターですので週明けになってしまいます。もう少々お待ちください。心より、ありがとうございます。
ご注文、まだの方はメニューバーの shop のページをぜひご覧ください♪
2024年のミニカレンダー。メニューバーの'shop'ページにお知らせを更新いたしました。
近年興味のある風景画を4点、それに花と小鳥、そして美味しいもの(水彩クラスのメンバー、T美さんの作られる美しいスイーツを2点、それに同じく水彩クラスのN子さんの苺の小鉢を描かせて頂いた)など、水彩作品をプリントしました。
入稿作業は、これも水彩メンバーのH奈さんにお助けいただき、なんと幸運な私でしょう。皆さまに感謝しながら、2024年も絵を描き描き、明るく過ごしたいなと願っています。
今年は昨年までと紙質を変え、お値上げせずに、厚紙のフォルダーとステッカーをお付けすることができました。
沢山のご希望のメールをお待ちしています。
〇月✕日
水彩クラスの課題のお返事を投函するのに、往復歩くと40分弱かかるポストまで出かけました。よい運動になりました。
途中、毎年この時期になるとツワブキの花が咲く場所があります。木陰に元気よく咲いている。ちょうど朝日を浴びて、万太郎風に言うと「輝いちゅう」! 写真に収めて帰宅。
デジタル画を描くのは、夕飯後です。信じられないほど辛いニュースに気候変動。世界中の誰もが、不安な気持ちを抱えて日々を送っています。私もモヤモヤが消えない日がある。そんな時の大きな救いが、一日の終わりのスケッチなのです。
で、描きました。
描くとスカッとします。自分の中のものを、全部吐き出す感じです。
考えたら、子どもの頃からそうです。その日一日、学校であったことを親にダーッと話す。日記に書く。そのうち絵を描くようになってからは、言葉にできない思いをそこに込める。とにかく、いつも心をまっさらな状態にしておきたいのですね。そうでないと、次の感動が内に入ってこないから。
この単純な絵には、私が毎年愛でている路傍のツワブキに対して抱いている思いが、少しは込められたと思います。
ホックニーを観てからデジタル画に夢中になっているわけで、ご覧の通り影響をたんまり受けています。真似じゃないか、と言われるかもしれません。ホックニー自身がそれについて語っているのをずっと前に読んだことがあります。
「描いてはいけない絵などないのだ」
ホックニーは、若い頃からピカソに大いに影響を受けている。ピカソそっくりの絵を描いたりもしています。なぜなら描いてはいけない絵などないのだから。
この事に関し、あるフランスの漫画家の言葉を、作家の中島京子さんが紹介していたのも印象に残っています。
「影響を受けることは芸術家の仕事です」
こういう自由な考えが、テクニックを駆使して小手先の仕事をすることよりなにより、大切なことではないでしょうか。ことあるごとに、水彩クラスの生徒さんにこの話をしています。自分自身もそのことを忘れぬように。
〇月✕日
もうじき12月。ということは、今年も暮れてゆくということですね。早い!
コロナ禍のあと、以前と同じような大人数の対面レッスンをほとんどしなくなり、そのことについてご意見を頂くこともありました。
でも自分にとって自然なことをするのが一番と、わがままを通させてもらっています。自分らしく生きていることでこそ、新たな感動や出会いが生まれ、次のステップに繋がるような気がするからです。
でも年のおしまいくらいはお顔を合せて、一年に感謝するのもよいことですよね。12月は、東京は古巣の自由学園明日館で、沼津はプラサヴェルデで、ワークショップを開きます。
何を作ろうかなと思い、これを選びました。タグカードです。
ちょっと変わった紙を集めてみました。それらを重ねて重ねてパチンとまとめて、少しデラックスなカードにするんです。
美しい紙を撫でながら、みんなで一年を無事に締めくくれますようにと、準備をしているところです。