こよみ
戦前生まれの父はこのようなもののことを、カレンダーと言わない。「こよみ」と言う。この言葉を耳にすると、日々の大切さのこもった、煤の沁み込んだ柱にかかる、ぱりぱりした紙の日めくりを拝むような、少し改まった気持ちがする。
こよみの語源は「日」を「か」と読み(二日、十日のように)「かよみ」と言ったのが始まりだそうで、「読む」には「数える」という意味もあるということ。日を数える=暦(カレンダー)。
今年もカレンダーの「たま」と呼ばれる日にち部分を間違えないように何度も校正して、さきほどやっと、このミニカレンダーのデザイン原稿をネット入稿しました。もう20年近くお世話になっている長野のO印刷。すぐにKさんが確認の電話をくださった。この季節、信じられないくらい忙しいに決まっているのだが、いつものように明るい声できめ細かくリクエストを聞いてくださる。ありがたい。
購入については上のメニューバーから shop のページに飛んで、詳細をご覧ください。明日、12月12日よりお申し込みをお受けいたします。よろしくお願いします。
今年は久しぶりに、水彩画です。単純なスケッチ画ばかりですが、どの絵にも思い入れがある。
この月にはどの絵にしよう。考えるのが愉しい。中でもお正月の1月と、師走12月はよくよく考えて決めます。今回は1月はムラーノガラスのキャンディ。お年玉みたいでいいなと思った。ロンドン時代に、たとえ買わなくてもよく通った、リッチモンドのアンティークショップで見つけたもの。
12月は山帰来の実にした。クリスマス色は出さず、一年、お疲れ様の思いで選んだ。来年こそ、コロナが収まりますように。
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