6月のレッスン
今月から、予告通りに水彩を中心にやってゆきたいと思っています。初心者が無条件に愉しめる方法を毎回提供できるよう、頭をひねってまいります。また少し経験を積んだ方からは、いろいろ質問もお受けしたいです。
水彩は一生愉しめるし、絵の具と画材もシンプルだし、場所を取らないし、物をため込まなくて済むし、思い立った時にパッとできるのがいい。家の中でも外でもできますし。
ただ、お手本通りにすぐ満足いく結果が出せるものとは少し違う。上達には、とにかく日々ちょっとでも描くことしかありません。でも身についた技術の芯のようなものは、自転車の運転のように、一生消えることはない。
また絵を描きだすと、ものを観ることが面白くなる。先日のレッスンで、エアデッサンをおススメしました。エアギターと言うのがありますね。あれのように、鉛筆も紙もなしに、ただ空に指先で描くのです。もちろん指揮者がタクトを振るようにやっては、昔ホームで男性がよくやっていたエアゴルフ(?)と同じになっちゃいますから、目立たぬよう指先だけでちゃちゃっとやる。
デッサンは、ものを観る練習です。エアなら街を歩きながらでも、電車の中でも、いつでもできます。この世界にある、バラエティに富んだ様々な形を観察する習慣が、自然に身につくのではと思うのです。
明日は東京、明日館レッスン。今月はポストカードを作ります。自分が描いた光(芸術作品ってすべて光だと思う)の宿った絵葉書を、じっくり作ってみましょうね。