4 Feb 2016




デュカ、フムス&チバタ

 インスタグラムを始めて、料理の写真のすごいことに、毎日腰を抜かしそうになっています。特にヨーロッパの南の方の国、イタリアやスペインの料理家の人たち。自分がそっち方面の料理が好きなせいかとも思うけれど、テーブルセッティングのちょっと崩れた色っぽさ、撮影の光の明暗のバランス、細部までの神経の配り方などがすごい。東洋の果ての隅っこの天井の低いちっちゃな小屋に暮らす日本人である自分は、なんと整然として淡泊なことかと思う。

 この間、そんな中のおひとりの画像がフムスだった。また素敵に器に盛られて、タラーとオリーブオイルがかけられ、そしてパラパラと何かが振りかけられている。説明を読んだらデュカでした。フムスとデュカの組み合わせは完璧だとあります。

 デュカは、庄野先生のお仕事でお世話になっていた頃、元・編集者のSさんから教わった。中近東のふりかけのようなもので、あらゆる種類のナッツで試されているSさんは、オリーブオイルと一緒にパンにつけて食べたり、サラダに掛けたりするといいですよと、気前よく何種類も分けてくださった。

 さっきのインスタグラムを見ていたら、久々無性にデュカを食べたくなり、昨日は家にあるナッツがクルミだけだったので、すぐにクルミで。「都民じゃなくて区民ね!」のクミンシードと、「コリャなんだー?」のコリアンダー。それに昨日は白ごまも混ぜて、すり鉢でゴリゴリして四者を渾然一体とさせ、あっという間に完成。

(ダジャレは前者が平野レミさんがどっかで仰っていたもの。後者は私が今思いついたもので、読み直して修行の足りなさを痛感です。失礼しました。)

 クミンはものすごく新鮮なのを、スパイスの会社をなさっているYさんに去年分けて頂いた。それを瓶に詰め替えたばかり。そのおかげか、香りのピンとした美味しいデュカが仕上りました。

 確かにスペイン人の言う通りで、フムスとの相性抜群です。フムスはたいていいつも、冷蔵庫に作り置いてある。チバタブレッドも待ってました!で、野菜たっぷりの日替わりスープと、三島野菜の赤い軸のやわらかホウレンソウに紫のからし菜、ルッコラ&生ハムのグリーンサラダ、ワインの代わりの葡萄ジュースをお供に、たいへんヘルシーな夕ご飯がマイブームとなりそうな立春の頃です。

追記: デュカもフムスもチバタ(チャバタ)も、検索すると作り方がすぐ出てきます。お試しください。