23 Apr 2016




新しい仲間たち

 はじめはずっと前に植えたヒヤシンスが、ひょろひょろと出てきたのかと思った。そしたら思わぬプレゼント! ブルーベルだった。ハイブリッド種かもしれない。どこから来たのだろう。この金柑の木の下に、どうやって引越して来たのだろう。

 ブルーベルはこの時期のイギリスの風物と言っていい花で、森の中の木々の根元に浮き上がるように群生して咲く。ウィンブルドンに暮らしていた頃、私は森ではなく、近くのパットニー・ヴェイルという墓地で見た。小さな群生でも胸のドキドキする景色だった。緑の中に広げられた紫の絨毯は、魔法の国を思わせる。

 来年はもう少し増えて、翌年ももう少し増えて、小さな魔法の座布団くらいになったらいいなと思う。


 これは紫蘭のつぼみ。お隣のSさんから一昨年一株もらった。根付いた様子なのに、去年は咲かなかった。今年はご覧の通りです。うれしい。

 この花を知ったのは、従姉妹にお茶を習っていた頃で、お稽古自体にはすぐ挫折したけれど、茶花の様子の美しいことには、毎回感動でした。そのうちのひとつが紫蘭だった。これも金柑の木の下に。


 そしてこれもまた金柑の木の下。可憐なスズラン。やはり一昨年、Mさんに鉢植えを頂いたのを根付かせた。紫蘭と同じく、去年はお休みだったので諦めかけていたのですが、今年は葉もよく伸び、コロンコロンと花が付き始めた。しかも株が増えて5株になっている。ご近所に、一面スズランのお庭を持つお宅があります。勝手に増えてそうなったという。これまた将来が愉しみです。

 金柑の木の下が、新人のたまり場となっていますが、どうしよう。どれも上手く増やせるように、レイアウトを考えないとです。行き当たりばったりの私の小さな庭にも、花咲く季節がやってきました。