8 Jul 2016



エミリーの小箱

 ふっとそんなタイトルが浮かびました。エミリーと言うのは、詩人のエミリー・ディキンソンのこと。恥ずかしながら、私は彼女の詩を、つい最近まで読んだことがありませんでした。Instagram で知った、Isabelle Arsenault というカナダのイラストレーターが描いた絵本によって、この特別な人生を歩んだ詩人を知ることになった。

 


 絵本のタイトルは、'My letter to the World-And other poems'。英語でダイレクトに詩を理解するのは私には難しい。岩波文庫の『対訳 ディキンソン詩集』を求めました。対訳があることで、自分なりの解釈が容易になる。



  これは世界へ宛てたわたしの手紙
  一方通行の手紙
  自然がその繊細な威厳とともに語る
  ごく地味で単純な近況報告のようなもの
  
  わたしには見ることの出来ない手に
  自然からの伝言はゆだねられます  
  気立てのいい紳士淑女の皆さん
  自然への愛のためにも
  憐れみ深くわたしをお裁きください



 意訳ではありますが、この詩の意味をこんな風に私は受け取っています。そして前半を小さな小さな手紙に書いて、この小箱に忍ばせました。
 



 明日はお天気が気になるところですが、長靴履いてでも上京するつもりです。ACギャラリー到着は夕方4時頃かと。祈・予報がはずれますように・・・。お目にかかれたら幸せです。