5 Feb 2017



花と団子の話

 今年も去年と同じように、時間をキチッと守って、けなげに咲いてくれました。金木犀の根元のスノウドロップたち。

 私はとにかく、いい歳になってからイギリスに行くまで、植物について全くの無知。自生地はイギリスというこの可憐な花のことも、あちらで初めて知りました。今朝フォローし合っているイギリス人画家の Deborah さんのインスタグラムに、あるステンドグラスの写真がテニソンの詩の一部とともにポストされていた。清らかに優しく、でもきっぱりと凛々しく、教会の窓に描かれていたのが、この地味なスノウドロップでした。

   The Snowdrop

   Many, many welcomes,
   February fair-maid,
   Ever as of old time,
   Solitary firstling,
   Coming in the cold time,
   Prophet of the gay time,
   Prophet of the May time,
   prophet of the roses,
   Many, many welcomes
   February fair-maid!

          Lord Alphred Tennyson (1809-1892)


 イギリスの冬は厳しいですから、スノウドロップが咲くのを発見した時の喜びは、この「Prophet=預言者」の言葉にぎっしり詰まって表れている通り。

 天気予報では、雨は降りますが温か・・・じゃなかったでしょうか。今日は駿河の国も寒い一日でした。でもテニソンの言う通り、よし、冬ももう一息。頑張ろう!って思う。 




  これは私の好物、中近東料理のフムスです。これを手製のパンに塗って食べるのは、一番好きな朝ごはんのひとつで、今回はレモンとお塩の代わりに、そーだ、アレがあった、と、塩レモンを使ってみた。いつにも増して、コクのあるいい味に仕上がった(と自画自賛)。タヒニと呼ばれるゴマのペーストは、アマゾンで買うことができる。それを知るまで、日本の胡麻ペーストで作っていた。出来栄えはほとんど変わらないけれど、胡麻ペーストより輸入品のタヒニのほうが経済的。ひよこ豆も徳用サイズがやはりアマゾンで買えるので、利用しています。

 塩レモンもまた、中近東がルーツの発酵調味料ですね。これまた私に無くてはならない「レモン胡椒」を作る際、皮をすりおろすと皮なしレモンが頼りなく残りますけど、それが役立ちます。本式には皮ごと漬け込むんだけど、ま、いっか。写真左に写る瓶がそれです。細長い空きビンが重宝します。

 (余談ですが、塩レモンのトロッとした液体の方をほんのちょっとグラスに入れて、ガス入りのミネラルウォーターで割るノンアルコールの一杯は、なかなかイケます。)




 最近始まった新しい習慣。それはお弁当作りです。今までも、外出の時は家族に作って置いたりしていたけれど、この間からはどこへ行くわけじゃないのに、自分用にも作るようになった。中井貴一さんの弾んだ声が聞こえてきそう。「サラメシ!」です。お昼の時間に仕事や考え事が中断せずに済んで、わずかなりとも能率がよくなったような気がします。

 年々集中力や仕事の効率が悪くなっているので、工夫で何とか乗り越えようと、こう見えて必死です。

 スーパーで冷凍食品の進化に目を見張りながら、前日のおかずの残りも生かします。お弁当のことを考えながら、夕飯のメニューを組み立てようかと思うほど。この日のふりかけは、茅乃舎のお出しの出しがらで作る、自家製・錦松梅。自家製だから、好きな松の実を多めに。

 買ったはいいけどあまり出番の無いスペインの耐熱容器、カスエラ(cazuela)に、おままごとみたいに盛り付けるのも愉しいです。これはレンジのみならず直火もOK。シチューやカレーもいいな~と夢が膨らむ・・・くらいだから、三日坊主で終わることは無いと思うのですが。どうだろ。

 「exhibit」というページを新たに作り、メニューバーから飛べるようにいたしました。東京のグループ展のこと、そして昨年の展のことなども遅ればせながら記しましたので、よかったらご覧ください。